「日本の祭りinなら・かしはら」が9月28、29の両日、奈良県橿原市で開かれた。海外も含めて約30の祭りが上演され、来場者を楽しませた。来年は11月に静岡市で開催される。
主催は第27回地域伝統芸能全国大会「地域伝統芸能による豊かなまちづくり大会なら・かしはら」実行委員会、奈良県、橿原市、地域伝統芸能活用センター。メイン会場は橿原文化会館。
同文化会館で28日開催された記念式典で、主催者あいさつした地域伝統芸能活用センターの中村徹会長は「奈良は日本文化の始まりであり、また祭りの宝庫といわれている。ここでの全国大会開催は国内外に日本の文化、日本人の心を伝える大変よい機会となる」と述べた。
荒井正吾知事、橿原市の森下豊市長も主催者あいさつをした。
同センターの名誉総裁を務められる高円宮妃殿下は「外国からの観光客が日本の祭りを見学し、場合によっては参加する人もいる。祭りが日本人と外国人の心を通わせるきっかけになることは大変喜ばしい」とのお言葉を述べた。
田端浩・観光庁長官、島田勘資・経済産業省大臣官房審議官が来賓出席した。
地域伝統芸能大賞の表彰式も行われ、高円宮殿下のご遺徳を永く伝えるために創設された「高円宮殿下記念地域伝統芸能賞」は地元・奈良市の「春日若宮おん祭の神事芸能」(国指定重要無形民俗文化財)を演じる一般財団法人春日若宮おん祭り保存会に贈られた。