地域通訳案内士、北庄内地域が導入 全国で37地域に


五輪、クルーズに対応

 観光庁はこのほど、改正通訳案内士法に基づき、山形県の北庄内地域(酒田市、遊佐町、庄内町)が申請した「地域通訳案内士育成等計画」を認定した。北庄内地域の対応言語は英語で、1月に研修を開講し、地域通訳案内士の育成を目指す。地域通訳案内士の導入地域は全国で37地域となった。

 2018年1月の法改正によって有償での通訳ガイドが誰でも可能になったが、国家試験に合格した全国通訳案内士、自治体の研修を修了し特定の地域で活動する地域通訳案内士は、語学力や知識など質の高い通訳ガイドとして自治体に登録できる。両者以外は「通訳案内士」などの名称は使えない。

 北庄内地域では、酒田港へのクルーズ客船の寄港など外国人観光客の増加、酒田市が東京オリンピック・パラリンピックでニュージーランドのホストタウンであることなどから、地域通訳案内士の育成計画を策定した。研修の受講者の募集を開始し、1月25日に開講する予定。今年度の育成目標は10人。

 改正通訳案内士法で従来の「地域限定通訳案内士」「地域特例通訳案内士」は、地域通訳案内士に位置付けられた。地域通訳案内士の導入は37地域となり、19年4月1日時点の登録者数は2631人。

 改正通訳案内士法施行後に地域通訳案内士を導入した、北庄内地域以外の地域(カッコ内は導入時期)は次の通り。

 広島県(18年4月)▽香川県(同)▽富山県(18年5月)▽大分県杵築市(18年8月)▽高知県(18年11月)▽鹿児島県(19年3月)▽滋賀県高島市(19年6月)▽山口県央連携都市圏域(同)▽大分県中津市(同)▽大分県竹田市(同)▽熊本県阿蘇地域(同)

 
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