北海道財務局は2月28日、大久保誠局長らが地域活性化の事例視察を目的に、北海道南西部・豊浦町でホタテ養殖機械の加工・修理を手がける山下機械店を訪問した。社屋を地域に開放し、住民が集うコミュニティセンターとしての役割を担うなど、独自の取り組みを展開する同社を、取引金融機関の伊達信用金庫が紹介。視察内容は他の金融機関や自治体に情報提供することなどを通じて、今後の金融行政に生かしたい考え。
同社の山下修吾課長は、生産現場を外部に公開したり、製作体験の機会を提供する「オープンファクトリー」の概念を、2022年に新設した社屋に取り入れ、キッチンやカフェスペース、託児所などを設置し、加工場で溶接体験ができる観光プログラムを地元の観光協会と連携して作ったことを説明。「あそべる、見せる、人が集まりたくなる――をコンセプトに、さまざまな人に仕事を知ってもらうことで、社員が誇りを持って働ける環境をつくりたい」と語った。【記事提供:ニッキン】
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