北陸3県、都内で商談会を開催 最新の観光情報提供


旅行会社に熱心に観光魅力をアピール

 北陸三県観光連盟共同事業推進協議会と北陸広域観光推進協議会は8日、東京・西池袋のホテルメトロポリタンで「北陸地区観光商談会」を開いた。旅行会社、マスコミ関係者に、富山、石川、福井各県の最新の観光情報を発信、送客を呼び掛けた。

 冒頭あいさつした福井県観光連盟の木村正二専務理事は、「北陸新幹線金沢開業から4年が経過しようとしているが、首都圏を中心に順調にお客さまが来ている。昨年、北陸は大雪に見舞われたが、新幹線に大きな影響はなく、雪に強いことが証明された。この冬も安心して送客してほしい」と訴えた。

 各県のトピックスをみると、富山県では北陸新幹線の並行在来線を運行する第3セクター、あいの風とやま鉄道が4月から同社初の観光列車「一万三千尺物語」の運行をスタート。富山駅を出発して泊駅や黒部駅で折り返して富山に戻るルートで、車中では富山湾鮨(ずし)か懐石料理が提供され、価格は1人1万2800円(通常プラン)となっている。

 福井県では、永平寺に7月、訪日客にも対応する新たな宿泊施設「柏樹關(かん)」(施設運営は藤田観光)がオープンする。旅館と宿坊の中間的施設で、客室18室、宿泊料金は1万4千円から。座禅体験や精進料理の提供など、海外で関心が高い「禅」の文化を体感できる施設環境を整える。3月中旬から予約を受け付けるという。

 石川県は各地で新企画が検討されている。例えば、片山津温泉では従来の体験プランと新規の体験プランを融合したお得な「おもてなしクーポン」(仮称)の発行を計画している。

 この日は、3県から約70団体、90人ほどが参加、旅行会社に一押し企画を売り込んだ。

 加越能バスは新高岡駅―城端―五箇山―白川郷を結ぶ「世界遺産バス」を運行し、訪日客の利用も増えているという。高岡―白川郷間は1日5往復、城端―白川郷間は1日6往復だが、土・日・祝日は城端―白川郷間は9往復し、利便性を高めている。世界遺産1日周遊フリー切符は大人2600円、小人半額。

 富山地方鉄道は2月28日まで、宇奈月温泉発の「冬季限定バスツアー」を運行。土・日・祝日はなないろKAN(バタバタ茶体験)や牡蠣(かき)ノ星(カキフライ賞味)、名水の里・生地などを巡る。地元で取れた魚介を使った海鮮丼が昼食に付き、料金は大人8500円、子ども7500円となっている。


旅行会社に熱心に観光魅力をアピール

 
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