茨城県北茨城市と北茨城市観光協会は、JTBの関連会社が発行している観光情報誌「るるぶ」の特別編集版「るるぶ北茨城市」を5万部制作した。同県内の単独自治体を特集した「るるぶ」の地域限定版は初めてという。
「るるぶ北茨城市」は、東日本大震災の復興支援を目的に、市と観光協会、JTB関東、筑波銀行が2月に締結した包括的提携協定事業の第1弾事業。市と同銀行が制作費を出し、観光協会の情報を基にJTB関東が編集を担当した。
書店で販売する通常版ではなく、フリーペーパーとして制作。市役所やJR大津港駅前に17日オープンした観光案内所「びすとれ」、市内各観光施設のほか、都内や県内外のJTB関東の店舗、同銀行窓口などで無料配布している。
オールカラー28ページで市内の観光地や飲食店、宿泊施設、特産品、さらに9月に市内でイベントが開かれる「ノルディックウォーキング」も特集ページで紹介している。
市商工観光課によると、震災後に市を訪れた観光客は震災前と比べて6割減。旅館や民宿に聞き取りをしたところ、今年は昨年と比較して客足が1、2割程度しか戻っていないとの回答がほとんどという。
JTB関東は同県大洗町を紹介する「るるぶ大洗町」も制作中で、9月に発行する予定。