石川県加賀市は13日、東京・内幸町の帝国ホテルで、旅行会社やマスコミ関係者らを集め「加賀温泉郷PR会議・おもてなし謝恩会」を開いた。記録的な大雪で観光や物流に影響が出ていたが、宮元陸市長は「全て元通りに戻ったと宣言させていただく。加賀温泉郷は見事に復活した」と述べた。
PR会議では2018年度のお薦めポイントを紹介。体験型観光では、6月上旬の週末に行う「ホタル観賞ツアー」(大人1500円、小人500円)やエアーチューブの中に入って湖上を走る「柴山潟ウォーターチューバー」(1回2千円)などがある。
温泉郷はMICE誘致に積極的で、旅行業者向けの「送客助成制度」を設けているが、18年度からは修学旅行も対象に加える方針で、制度の利用を呼びかけた。
謝恩会には観光庁や旅行業者ら多数が出席。主催者を代表してあいさつした宮元市長は、復活宣言をするとともに、「20年の東京五輪・パラリンピック、23年の北陸新幹線敦賀延伸をチャンスと捉え、(観光)まちづくりをしっかりやり、観光客をもてなしできるよう体制整備を進めていく」と抱負を述べた。
来賓の水嶋智観光庁次長は「市長から力強い復活宣言があった。旅行会社の皆さんは温泉郷へ一層の送客を」呼び掛けた。また、16年と17年の温泉郷への入り込み状況について触れ、「日本人は5800人減っているが、インバウンドは9千人増えている。国内の落ち込みを上回るインバウンドの伸びであり、このチャンスを生かす取り組みをしてほしい」と強調した。