加賀屋、省エネ大賞を受賞 総エネルギー37%削減

  • 2022年2月20日

加賀屋全景

 加賀屋(石川県和倉温泉)はこのほど、優れた省エネの取り組みや先進的で高効率な省エネ型製品などを表彰する「省エネ大賞」(主催=省エネルギーセンター)を受賞した。同館が環境保護活動の一環として推進する、ユーティリティ設備に対しての省エネ活動や省エネルギー事業、それらによる総エネルギー約37%削減などの実績が高く評価された。

 同館では2010年代初めからCo2削減への取り組みを開始し、電力などのエネルギーの見える化を館内で進めてきた。この活動で得たデータを精査、分析。変圧器やボイラーなど館内設備も更新期を迎えつつあったことから、社内に施設改善委員会を設け、より具体的な省エネルギーへの取り組みを2017年度から開始した。

 第1期となる17年度は蒸気ボイラーを高効率化させて4台から2台へと減らし、ポンプをインバータ化して必要最少流量に設定するなどし、高効率化と、対顧客サービス、客室稼働の維持、向上を両立させる礎を築いた。

 第2期(2018年度)は導入から18年経過していたディーゼルエンジンを高効率、廃熱回収型のディーゼルコジェネ設備に更新し、ボイラー燃料の削減を実現した。

 第3期(2019年度)にはエネルギーマネジメントシステム(EMS)を導入し、各機器をスケジュール運転化することで無駄のない効率的な運用を可能にした。変圧器の集約による合理化や熱源設備の熱融通、エスカレーターの省動力化や照明のLED化なども各期に実施した。

 3カ年にわたるこれらの省エネに関する取り組みが評価され、同館は今回「2021年度省エネ大賞・省エネ事例部門・省エネルギーセンター会長賞」を受賞。年度ごとの総エネルギーは取り組み実施前の3839キロリットル(2016年度)から2401キロリットル(2020年度)へと約4割削減した。同館施設統括部の三井則由部長は、「SDGsをはじめ、環境保護のさまざまな観点から省エネ事業を継続したことで、エネルギーコストを大幅に削減できた」と振り返り、「世界的にSDGsへの意識が高まる中、お客さまが当館に求めるサービスも、当館がお客さまに提供するおもてなしの形も変わってきている。当館の今回の取り組みは多くのお客さまからも評価していただけているので、引き続き省エネとお客さま満足度の向上に努めていきたい」と抱負を語った。「宿泊施設、特に大規模施設はエネルギーコストが必然的に高くなってしまう。当館の取り組みが、宿泊業界全体での省エネ推進の動きにつながってくれたらうれしい」と述べ、宿泊業界への省エネ活動の浸透にも期待を寄せた。

     
 
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