日本航空(JAL)グループは2日、2024年3月期(23年4月1日~24年3月31日)連結業績を発表した。売上収益は1兆6518億円(前年同期比20.1%増)、営業費用は1兆5422億円(同14.7%増)となり、EBITは1452億円(同24.9%増)、当期利益は955億円(同77.5%増)。コロナ禍が収束した新たな環境において、円安や世界的なインフレの進行、安定的な人財確保に向けた人的資本投資により費用は約15%増加したものの、自由な往来の再開に伴う需要を確実に取り込み、コスト抑制努力やイールド向上において収益性向上に努めた結果、売上収益、利益水準ともに前年度を大幅に上回る実績となった。
国内旅客事業では、閑散期におけるキャンペーンなど年間を通じた需要喚起に努めた結果、旅客数が前年比約1.2倍になるなど、航空旅客数は全体的に順調に回復した。
国際旅客事業では、訪日旅客数が10月に初めてコロナ禍前の水準を超えるなど、好調なインバウンド需要を取り込み、旅客数は前年比約1.5倍、ZIPAIRは約2.3倍となった。
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