全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(全旅連)シルバースター部会(中村実彦部会長=長野県・ホテル五龍館)は6月17日、令和2年度総代会を東京都内で開いた。新型コロナウイルスの影響を考慮して、シルバースター登録施設から徴収する今年度の部会費を5割削減。旅館・ホテル従業員向けの衛生管理マニュアルや宿泊業界の新型コロナウイルス対応ガイドラインを分かりやすく解説するマニュアルの作成に取り組むことも決めた。
新型コロナウイルスの影響で、議決権を持つ地区委員ら登録施設の47都道府県代表は書面参加となった。審議事項の令和元年度事業、決算、2年度の事業計画、予算案はいずれも書面で全員が賛成した。
登録施設から徴収する年間1万円の部会費は、登録施設の負担軽減へ、今年度に限り半額の5千円にする。
全旅連が旅館・ホテル従業員向けの衛生管理マニュアルと、「宿泊施設における新型コロナウイルス対応ガイドライン」の解説マニュアルを今年度中に作成予定で、部会メンバーが両マニュアルの作成に関わる。
衛生管理マニュアルは旅館・ホテル従業員向けの基礎的な対応マニュアルで、外国人従業員を意識して多言語表記にする予定。ガイドラインの解説マニュアルは、既に文書で公開されているマニュアルの内容を、イラストなどを使い、分かりやすく解説したもの。いずれも今年度中に作成し、47都道府県旅館ホテル組合、シルバースター登録施設などに配布する。
シルバースター部会は、高齢者など全ての人に優しい配慮がなされている宿泊施設を審査の上、登録する「シルバースター登録制度」の普及を目指す組織。登録施設数は6月5日現在で721軒。
中村部会長