全国の信用金庫で組織する「よい仕事おこしネットワーク」(事務局=城南信用金庫)は7月18日、東京・羽田の同ネットワークの拠点「よい仕事おこしプラザ」で、香川県三木町の名産品イチゴを使ったクラフトビール「MIKI ICHIGO ALE~さぬき宵姫」の完成披露式を行った。同町の伊藤良春町長が出席し、完成したビールを試飲。「まろやかで飲みやすい。イチゴとビールの両方の良さがうまく引き出されている」と、イチゴとビールの生産者、地元信金の関係者らを前に感想を語った。
同ネットワークは、コロナ禍などさまざまな環境変化で苦境にあえぐ地域の課題解決を目的に、全国各地の自治体と連携協定を締結。各地の名産品を使ったクラフトビールやスイーツを開発している。
今回は、今年3月に連携協定を締結した三木町の名産品イチゴを使ったクラフトビールを開発した。同町はイチゴの出荷量が年間591トン(2020年度)と香川県内トップを誇る。同県で開発された「さぬきひめ」と、「女峰」の2品種が主に栽培されている。近年は同町で新たにイチゴ栽培に取り組もうという若い移住者が増えているという。
伊藤町長は「町の農業を担う人々に勇気を与える取り組み。ビールに限らず、イチゴを使ったさまざまな商品が開発できれば」と今後に期待。同ネットワークの事務局を務める城南信用金庫の川本恭治相談役は「今後も地域の皆さまと連携を深め、それぞれの課題解決に努めたい」と述べた。