群馬県伊香保温泉の旅館・ホテルの若女将らが中心となって「OH!紙プロジェクト」を立ち上げた。伊香保温泉をイメージさせるデザインを公募し、旅館・ホテルで配る紙袋に採用する。知名度を高め、集客につなげるのが狙い。「初めての試み」(ホテル松本楼の松本由起さん)で模索が続くが、「一丸となって成功させたい」と意気込む。
18日、松本さん、旅館おかべの岡部晃子さん、千明仁泉亭の千明恭子さんらが観光経済新聞社を訪れ、協力を求めた。
紙袋は、旅館・ホテルから出る使用済み割り箸を再利用して作る。伊香保温泉の年間宿泊者数は約120万人。朝夕食分を合わせるとおよそ240万膳の割り箸が出る計算。プロジェクトはごみ減量、資源の有効利用という側面もある。
公募の条件は、(1)伊香保温泉がイメージできるデザイン(2)帰宅後、紙袋に手を加えることで封筒として再利用できる(3)使用カラーは3色まで(4)袋の大きさは横320ミリ×縦310ミリ×マチ(奥行き)115ミリ──など。
「できれば実寸大の作品を送ってほしい」と松本さん。
締め切りは12月25日。1月に審査し決定。採用者には20万円を贈る。デザインをもとに3月までに5万枚を作り、各施設に配布する。
「どれだけの応募があるのは全く分からない。実寸大の作品を送ってもらうのが果たしていいのかどうか」(松本さん)と悩みは尽きないが、若女将らの結束力でプロジェクト成功を目指す。
問い合わせはプロジェクト係(TEL0279・72・3201)。
本社を訪れ、意気込みを語る若女将
(右から松本さん、岡部さん、千明さん)