一乗谷朝倉氏遺跡博物館が開業 福井市、年間20万人の来館見込む


新たな観光スポットとして注目を集めそうだ

 福井市内に10月1日、「県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館」がオープンした。館内には5代当主・朝倉義景の居館の一部を原寸大で再現する「朝倉館」や城下町の巨大なジオラマなどが整備される。2024年春には北陸新幹線金沢―敦賀間が開業する。戦国の世を体感できる新たな観光スポットとして広く注目を集めそうだ。

 一乗谷は福井市街から東南10キロほどの山間にある。朝倉氏が織田信長に敗れ滅びるまでの約100年、本拠地として城下町が形成され、繁栄したといわれる。朝倉氏遺跡は、戦国時代の城下町跡がそのまま残る日本最大の中世都市遺跡として国の特別史跡にも指定されている。

 博物館は遺跡近くに整備される。JR越美北線の一乗谷駅が最寄り駅となる。鉄筋コンクリート造り2階建て、延べ床面積約5200平方メートルの規模。

 朝倉館は24畳の十二間や中庭、小座敷などを再現。ジオラマは城下町を30分の1の大きさで精巧に表現するという。武家屋敷や町家なども配置され、当時の面影をしのべる。

 また、博物館建設地に見つかった石敷き遺構をそのまま露出展示する。川湊「一乗の入江(いりえ)」の船着き場か道路と考えられており、博物館の目玉の一つとなる。

 年間来館者数は約20万人を見込んでいる。

 8月中旬には開館50日前イベントが開かれ、愛称が発表された。募集には千件を超える応募があり、朝倉氏の「あさ」とミュージアムの「みゅー」を合わせた「あさみゅー」に決まった。


新たな観光スポットとして注目を集めそうだ

 
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