トップツアーは6日、東京都目黒区の同社本社で、関係協力機関などを招いた観桜会を開いた。着任したばかりの井手憲文観光庁長官はじめ150人を超える旅行、観光業関係者が参集。盛りを迎えた桜の花の美しさを愛でながら親睦を深めた。
同社の観桜会は、同社本社ビルが都内でも有数の桜の名所として知られる目黒川沿いに面していることから、社員の親睦を目的に20年以上前に開始。近年は日頃同社とかかわりのある事業者らを招き、桜を楽しみつつ親睦を深めてもらおうと開いている。昨年は東日本大震災の発生などにより休止したため、2年ぶりの開催となった。
冒頭、石川邦大社長は「日ごろお世話になっている皆さまをもてなしたいと、社員手づくりで準備した。今日は桜が主役。鑑賞マップなども用意したので楽しんでいただきたい」とあいさつ。乾杯に立った井手長官=写真=は同社から望む桜の美しさをたたえた上で、桜の花を「粘り強さの象徴」ととらえる見方を紹介。「若い世代の旅行離れが指摘されているが、トップツアーはじめ関係者の皆さんのつくる旅行商品を通して、物事を違った見方で見られる人が増えてくれれば」と述べた。
観桜会では、東北の復興支援の意味を込めて福島の菓子を配ったほか、東北の地酒なども提供。出席者は鑑賞マップなどを、手に思い思いに桜鑑賞を楽しんでいた。