ジャルパック・跡見学園女子大・墨田区、相撲の観光商品化実現へ


現役力士の生活を体験するス―女

スー女と木瀬部屋が交流会

 ジャルパックと跡見学園女子大学観光コミュニティ学部観光デザイン学科「篠原ゼミ」、墨田区観光協会(東京都)は10日、「スー女(相撲好き女子)の視線で国技・大相撲を世界ブランドに!」をコンセプトにした「下町墨田区の都市観光の魅力倍増プロジェクト」交流会を東京都墨田区の木瀬部屋で開催した。木瀬部屋の現役力士や相撲好きの女子大生らスー女22人が参加した。新たな着地型観光コンテンツの開発を行い、ジャルパックからの商品化を目指す。

 プロジェクトは、跡見学園女子大の学生とジャルパックの相撲好き女子・スー女が集結して発足。女性目線で墨田区の観光資源と「クールジャパン・大相撲」の魅力を再発見し、江戸・東京の魅力を生かした新たなツアー商品を開発する。

 交流会では冒頭、木瀬部屋の間嶋智仁マネージャーが「木瀬部屋は関取をはじめ36人が所属する2番目に大きな部屋。地元のイベント参加や『朝稽古見学』にも積極的に協力している。地元から愛される部屋になるとともに、将来の力士、ファンづくりに取り組んでいる」とあいさつ。

 跡見女子大の篠原靖准教授は「篠原ゼミでは熊本県南阿蘇村の観光復興支援など、学生は数多くのプロジェクトに携わってきた。観光の知識を学外で実践するとともに、若者の視点で地域活性化に取り組んでいきたい」と述べた。

 また、墨田区観光協会の森山育子理事長は「訪日客が急増しているが、墨田区ではまだまだ商品が不足している。相撲部屋は地域に根差し、東京、江戸を紹介する最高のコンテンツだ」と語った。

 交流会では、力士の1日の生活など「木瀬部屋間嶋マネージャーによる相撲講座」や、スー女による質問タイム、女子大生と力士による「ちゃんこ作り比べ」などを行った。相撲講座では、相撲を始めたきっかけ、食事の取り方、休日の過ごし方などを紹介した。

 質問タイムでは、スー女が現役力士に質問を投げかけた。「部屋の決まり」についての質問には、「部屋ごとに決まりは違うが、田舎心を持たないように入門1年後まで携帯は持たせない」「木瀬部屋ではブルーシートの上だと(女性でも)土俵に上がれる」などと回答した。このほか、しこ名の由来や、相撲をしていて良かったこと、好きな女性のタイプなどの質問が飛んだ。

 今後、プロジェクトでは、スー女による墨田区観光資源現地調査などを経て、12月以降には着地型旅行商品を発表する。来年2月にジャルパックウェブ販売サイト専用商品として発売される。

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