東京グルメリスト発表会の様子
中国ＯＴＡのＣｔｒｉｐ（シートリップ）は5日、2018年度の東京グルメリスト「品城巡味」の発表会を東京・白金台の八芳園で開催した。日本飲食店代表者ら約200人が参加。中国人観光客向けに日本の飲食店の格付け情報などを提供し、飲食店予約サービスの利用者を拡大する。
東京グルメリストは、食の専門家らが評価する飲食店を掲載する格付けガイド。発表会には、来賓として中国大使館の倪健参事官、Ｃｔｒｉｐグループから共同創業者の范敏副会長、孫波高級副総裁、湯瀾高級副総裁ら幹部、有名美食家の蔡瀾氏らが出席した。
来賓あいさつした倪参事官は「中日両国間で旅行者の往来が増えている機会を生かし、両国民のために中日両国の旅行企業間での連携を強めよう」と述べた。范副会長は「昨年は約735万人の中国人が日本を訪れ、その多くの人は食が目的だ。Ｃｔｒｉｐは質の高い食を提供していきたい」と述べた。
発表会ではＣｔｒｉｐグルメの劉驍舟ＣＥＯが、中国人旅行客の日本旅行への関心や現状について紹介。食を目的とし、飲食には金を惜しまない客が増えていると紹介。「中国人旅行客は、日本の雰囲気が感じられる飲食店で思い出に残る食事体験を望んでいる」と語った。また、飲食店との壁として予約環境の不整備を指摘。中国人旅行客の約60％が、予約方法が分からず事前予約したことがないという自社データなどを紹介した。劉ＣＥＯは、「中国国内はどの飲食店の予約も可能だが、日本では難しいという環境を改善していく」と意気込んだ。
このほか、蔡欄氏、258年の歴史を持つ鳥料理店「玉ひで」の8代目山田耕之亮氏、作家兼学者の止庵氏らによる「日本の美食と職人文化の関係性」をテーマにした討論会が行われた。
発表された格付けリストは、三つのカテゴリーに分けて飲食店を紹介。利用者の口コミ評価が高い「スター」、品質の評価が高い「セレックテッド」、地域の特色のある店「ローカル・フェイバリット」に分けている。東京グルメリストには、飲食店が405店、スターカテゴリー飲食店が48店（三つ星5店、二つ星15店、一つ星28店）が掲載される。
東京グルメリスト・スターカテゴリーの飲食店は次の通り。
■三つ星
龍吟▽青柳▽Ｑｕｉｎｔｅｓｓｅｎｃｅ▽松川▽Ｊｏｅｌ Ｒｏｂｕｃｈｏｎ
■二つ星
京味▽銀座しのはら▽銀座数寄屋橋次郎▽レフェルヴェソンス▽フルタ▽初音鮨▽ナリサワ▽傳▽臼杵河豚山田屋▽銀座小十▽味満ん▽日本料理晴山▽虎白▽まき村▽鮨さいとう
■一つ星
鮨すきやばし次郎（六本木店）▽寿修▽チウネ▽蓮▽Ｅｓｑｕｉｓｓｅ▽Ｒｅｓｔａｕｒａｎｔ ｌ’ｅｑｕａｔｅｕｒ▽豪龍久保▽Ｆｌｏｏｒｉｌｅｇｅ▽Ｌ’ＯＳＩＥＲ▽みかわ是山居▽重よし▽赤寶亭▽ＲＥＳＴＡＵＲＡＮＴ ＣＲＥＳＣＥＮＴ▽Ｌｅ Ｍａｎｇｅ―ｔｏｕｔ▽青空▽尹尹家▽趙楊▽桃の木▽神楽坂石かわ▽ＳＡＴＯブリアン▽西麻布 拓▽かぶと▽天てんぷら うち津▽銀屋▽第三春美鮨▽天婦羅近藤▽鮨とかみ銀座店▽五代目野田岩▽てんぷら深町
東京グルメリスト発表会の様子
Ｃｔｒｉｐ范敏副会長
