
あいさつする鳥谷部会長
クラブツーリズムパートナーズ会(鳥谷部徹雄会長=ホテルさるふつ社長、2487会員)は2日、東京・西新宿の京王プラザホテルで09年度年次総会を開いた。北海道から沖縄まで約800人の会員が出席。08年度決算と09年度予算・事業計画を承認した。
鳥谷部会長はあいさつで「不況だからといって萎縮してはいけない。クラツーが全社を挙げて取り組んでいるブランディング戦略『感動計画』に共に取り組み、お客さまに感動を与え、リピーターやクチコミの発信者になっていただくことがパートナーズ会の繁栄にもつながっていく」と呼びかけた。
4月1日から2年間の任期の本部役員人事では、太田佳男名誉会長(=クラブツーリズム会長)、鳥谷部徹雄会長、伴久一副会長(=伴久ホテル社長)、野尻辰彦副会長(穂高荘山のホテル社長)の再任と、小笠原護常務理事(クラブツーリズム執行役員販売促進部長)の新任を確認した。小笠原氏は事務局長も兼任する。
正会員のうち宿泊・観光施設関係は廃業・経営譲渡などで退会や新規入会があった結果、3会員の減。バス部会は首都圏で23会員の新規加入があり、全体でも23会員の増。正会員全体では昨年3月末時点から20会員増の2487会員となった。
地域との連携強化を目的に入会を促している、地方自治体・観光協会などの賛助会員(地域振興交流連絡会)は同16会員増の208会員になった。 総会では会員数の拡大に取り組むことを確認。特に賛助会員は本年度内に50会員増を目指す。
太田会長はクラツー本体の業績について「KNTから分離独立して発生した『のれん代』の総額186億円を、毎年約37億円ずつ5年間かけて償却してきた。これがこの3月31日で終了した」と明かし、本年度は利益の出る体質になったことを示した。これに関連して岡本邦夫同社社長は「08年3月期は売上高約1364億円、当期純損失11億円だったが、09年3月期は売上高1400億円、営業利益15億円を想定している」と述べた。
事業関係では、「佐渡の大収穫祭」「大井川鉄道SL貸し切り」など全国14地区連合会がそれぞれ企画・実施に協力している「連合会イベント企画」を08年度の実績である41企画、送客人数約8万3千人から、09年度は50企画、10万人を目標に拡大するとした。
また各地会員と地元自治体の協力のもとで企画実施している、地域の伝統的な料理や食材などを取り入れたツアー「Nippon食・道・楽」が、開始3年目で企画数121本、集客人員2万6100人、取扱高6億円を達成したことを報告した。
広報・情宣活動では、会報「パートナーズプレス」や紙文書による伝達方法を見直し、会員専用のホームページ「クラブツーリズムパートナーズ会専用Web」を10月に開設することを発表した。パートナーズ会内での連絡、情報交換などを行う。

あいさつする鳥谷部会長