沖縄県と沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)は4日、観光知識や接客マナーの優れたタクシー乗務員の認定制度「沖縄県観光タクシー乗務員資格認定制度」の第2回合格者212人を発表した。制度が始まって半年が経ち認知度が上がったことから、今回は受験者、合格者とも大幅に増加。観光客や旅行業者などからの関心も高く、同県では沖縄観光の新たな担い手として期待を寄せる。
同制度では今年3月に117人が認定ドライバー第1号として認定を受け、4月から活動している。観光知識や接客マナー、運転マナーのレベルにより、ブルーリボン、ゴールドリボン、さらに上位のプラチナリボンの資格を設けている。
9月19日に同県那覇市で行った筆記試験には、ブルーリボンに200人、上位資格のゴールドリボンに68人の計268人が受験。9月26、27日の両日にはゴールドリボン受験者を対象に実地試験を行い、ドライバーとしての接客マナーや観光ガイド能力を試した。
今回合格したブルーリボン178人、ゴールドリボン34人のドライバーは、11月から認定ドライバーとして動き出す。
制度は4月当初、認知度が低かったが、観光客の口コミなどにより予約や問い合わせが確実に伸びているという。「観光ガイドタクシーをツアーに組み込んでいる旅行業者などから、認定ドライバーの拡大を求める声も多い」(OCVB、砂川佳貴氏)。タクシー事業者やOCVBではより多くのドライバーに資格取得をすすめ、県全体の接客マナーや観光ガイドスキルの向上に結び付けたい構えだ。
8月に行われた実地研修