政府は8日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、北海道白老町で今月29日に予定していた「民族共生象徴空間(ウポポイ)」の開業を当面延期すると発表した。
緊急事態宣言の延長や北海道における感染状況を踏まえたもので、延期は2度目となる。新たな開業時期については「今後改めて検討する」としている。23日に開催する予定だった開園記念式典も同様に延期となった。
赤羽一嘉国土交通相は記者会見の中で、「北海道や地元町とも開業をお祝いの気持ちの中でスタートすることが重要と確認し、再延期することにした」と説明。
その上で感染状況が落ち着き次第、6月中にも地元町民を対象とした内覧会の期間を設ける考えを示し、その後、本格的な開業につなげていきたいと話した。