総会の様子
体験型観光の振興に取り組んでいる全国組織「全国ほんもの体験ネットワーク」(新井徳二会長)の第13回総会が7日、福井県美浜町で開かれ、全国から15団体、約80人が参加した。今年度の全国ほんもの体験フォーラムが徳島県で開催されるが、その概要などが発表された。
フォーラムは、公開パネルディスカッションや分科会、体験ツアーなどを通じて体験型観光を考えるイベント。今年度は来年3月16〜18日の3日間、徳島市の「アスティとくしま」をメーン会場に開かれる。徳島県と県観光協会と併せて、受け入れのコーディネート組織である「南阿波よくばり体験推進協議会」(海部郡牟岐町)と「そらの郷」(三好市池田町)が受け入れにあたる。徳島県でのフォーラム開催は昨年3月に予定されていたが、東日本大震災の影響で延期された経緯がある。
また、13年度のフォーラム開催地を、広島県と山口県とすることが正式決定された。同フォーラムの実行委員会事務局である広島商工会議所によると、8月か11月の開催で調整されていて、7月中旬には正式決定する予定。開催場所が2県にわたり広域になることから4日間の開催が見込まれている。
このほか、ネットワークの総合パンフレットを9月1日に発刊することが報告されたほか、新たに、沖縄県の「沖縄県体験型観光推進協議会」と福島県の「南会津農村生活体験推進協議会」のネットワーク加入が承認された。現在の加盟団体は、17団体。
今回の総会会場の美浜町は、ネットワーク会員である「はあとふる美浜ネットワーク」の主な活動拠点。同団体は、「民泊体験」や「ボート体験」、地元の特産品を使った「料理体験」などを「若狭美浜はあとふる体験」として商品化。教育旅行の昨年度実績は26校、約4千泊となっている。総会開催に併せて、提供している体験プログラムの体験会も開かれた。

総会の様子




