歴史と文化のまち 栃木県足利市
足利市は、栃木県の南西部に位置し、北部を足尾山地の緑に囲まれ、南部は関東平野に広がり、中央の市街地には渡良瀬川の美しい流れをたたえる豊かな自然に恵まれたまちです。また、日本最古の学校として知られる「史跡足利学校」は、大正10(1921)年に国が初めて指定した史跡であり、平成27(2015)年には「近世日本の教育遺産群」として日本遺産の第1号にも認定されております。
そして、現在は世界遺産の登録を目指す活動を推進しています。さらに、室町幕府初代将軍・足利尊氏を輩出した源姓足利氏の居館跡であり、本堂が国宝に指定された「鑁阿寺(ばんなじ)」などの歴史遺産も多く、「歴史と文化のまち」としても知られています。
このように本市には、先人たちから脈々と受け継がれてきた歴史と文化、産業、美しい自然が残されており、先人たちが築いた伝統を重んじながら進取の精神で新たな価値を生み出してきました。
この歴史、文化、自然といった本市ならではの観光資源、とりわけ、国内でも有数の誘客を誇るあしかがフラワーパークや足利花火大会、節分鎧年越、足利織姫神社から市内を望む夜景などの夜景資源を磨き上げ、本市の魅力を国内外に発信するために「夜景観光」の推進に取り組んでおります。
歴史遺産や街並みを銘仙行灯等でライトアップし、日中とは趣の異なる幻想的な雰囲気を創出することで観光客の滞在時間を延長し、街の活性化を図っています。
また、あしかがフラワーパーク監修による史跡足利学校のライトアップや花手水、和傘、竹を利用した灯りは幻想的な空間を創出し大変なご好評をいただいており、このたび、第18回「日本夜景遺産」の新規認定地に選ばれましたことは、本市にとっても大きな喜びであります。
このような中、今年11月2日(木)には、栃木県誕生150年記念事業として、「夜景サミット2023in足利」が本市で開催されます。全国から夜景観光に取り組む自治体や民間事業所等が集まりますので、今後の夜景観光のあり方やブランド構築などを全国レベルで考える機会になればと思っています。さらに、史跡足利学校や鑁阿寺、足利織姫神社を会場にした恒例の夜景イベント「足利灯(あか)り物語」が10月28日(土)から11月12日(日)まで開催されます。歴史ある空間の魅力を再発見できる期間限定のライトアップですので、ぜひ、足利市へお越しください。
足利市長 早川尚秀氏