【道標 経営のヒント 122】ニュージーランド旅行 石井敏子


 久しぶりに1週間の休暇をとった。いろいろと迷った後にニュージーランドに行くことにした。日本と同じ左側通行なのでドライビング環境も良好そうだし、初夏の気候と何より行燈にいらっしゃるお客さまの人柄に惹かれた。

 毎回旅行のプラン作りには頭を悩ませるが、実はこの時が一番楽しい時でもある。今回も高級ホテル、B&B、リゾートホテル、アパートメントホテル(民泊)を使い分けてみた。

 自身でプランを立ててみると、旅行者の行動パターンを体感できる。ホテルの検索方法、宿泊費の変動、現在はご丁寧にもグーグル検索で目的地・ホテルと入れると各ホテルの位置、値段が瞬時に分かる。ロケーションの良くないホテルは自ずと優先順位が下がるのは当然のことだ。このようにあえて旅行者の目線になってみると、これからの課題も見えてくる。

 口コミも重要なホテル選びの要素だ。以前はトリップアドバイザーが世界のトップと思っていたのだが、ブッキングなどで予約をするとチェックアウトしたと同時にコメントを求められる。どうやらお客さまの使用頻度の高い順、信頼性で縮図も変わってきてくる。今回の検索ではグーグルの口コミと各オンライントラベルエージェントサイトの口コミで宿泊施設については十分事足りた。

 口コミで重要なのは新鮮さだ。最新のコメントが半年から1年前では信頼性も低くなってしまう。施設側としては、月に一度でも各サイトに一つ以上、口コミがあるのが好ましいだろう。

 2週間ほどプラン作りに費やしネットサーフィンを繰り返したが、宿泊についてはほぼ期待通りだった。民泊では場所を探すのに時間がかかったのと、持ち主のケアレスミスのために解錠できなかったハプニングにも見舞われてしまったが、非対面で全て完結してしまった。

 今回思ったことは、残念ながらホテル探しおよびレストラン探しには、鮮度一つを取るとガイドブックは必要なくなったと思う。当然数冊のガイドブックは購入したが、この二つに関しての情報はネットが一番だった。

 ガイドブックは観光情報が凝縮されていて便利であるのに変わりはないが、旅中の移動時に読んで知識を得て翌日の行動を考えるために使った。

 搭乗の手続きも簡素になり、忙しい人にとっては、パスポート、クレジットカード、スマホの用意があればいつでも世界に旅立ち、旅中で全て旅行計画を立てても十分楽しめる時代になったと実感した。

 
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