能登半島地震から9月1日で8カ月。これから秋の観光シーズンを迎えるが、被害の大きかった地域の旅館・ホテルでは営業再開もままならない状況で、「観光で能登を訪れていいのだろうか」と躊躇(ちゅうちょ)する人も少なくないようだ。
そんな中、石川県は落ち込んだ旅行需要を喚起するため、1日から北陸応援割「いしかわ応援旅行割」を再開する。具体的には、県内の宿泊施設を利用する人に1泊あたり2万円を上限に、ツアー費用や宿泊代金の半額を補助する。期間は11月30日まで。8月23日から予約受け付けを始めている。
個人で直接予約できるのは2次避難者を受け入れた実績があり、「7月末時点における配分予算に残余がある施設に限る」としており、その数は130軒ほどとなる。
応援割は3月16日~7月31日まで実施され、延べ40万人が利用したという。今回の応援割も予算がなくなり次第終了となるが、まさしく応援する意味で利用してほしい。
国も能登を対象にした「復興応援割」の実施意向を示しているが、具体的な話は聞こえてこない。
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