【観国之光 382】夏旅行本番 7波に過度に反応せず 本社論説委員 内井高弘


観光地ににぎわいが戻ることを期待したいのだが(京都市で)

 夏の旅行シーズンを迎え、「さあこれから」と期待を寄せていた観光業界からため息が聞こえてきそうだ。新型コロナウイルスの感染再拡大(第7波)と新たな観光需要喚起策「全国旅行支援」の延期が原因だ。

 旅館・ホテルの中にはキャンセルも出ているようで、何とも歯がゆく、悔しい。いつまで苦しめられるのだろうか。

 JTBは今年の夏休み(7月15日~8月31日)期間の国内旅行者数は前年比75.0%増の約7千万人と推計している。平均費用は同7.6%増の3万5500円だ。

 調査時期は全国旅行支援の延期が決まる前の6月下旬で、7千万人という数字がどう変動するか気になるところだが、調査で「観光キャンペーン(国や自治体の需要喚起策)が利用できないなら旅行しない」と回答したのは3%を下回っており、それほど影響はないと思われる。旅行を心待ちにしている人は多いのだろう。

 緊急事態宣言が出されていた昨年と比べ、遠方への長期間、同行者は近しい家族から友人・知人に拡大、行き先はテーマパークやレジャー施設などが増加する傾向がみられる。目的地は関東が最も多く、次いで近畿、東海、九州、北海道の順。

 日々、感染者数が増えていることが伝えられ、「これまでに経験したことのない爆発的な感染状況になる」(都のモニタリング会議で)と聞けば、「出歩くのをやめよう」と考える人がいてもおかしくはないが、ここは冷静に対処したい。

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