【観国之光 292】仮想ツアー・宿泊 新たな試みに期待大 本社論説委員 内井高弘

  • 2020年6月8日

withコロナといわれる中、旅の楽しみ方も変わってくるのだろうか(写真と本文は関係ありません)

 新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言が解除され、観光地でも再開が相次いでいる。3密(密集・密接・密閉)を続ければ、感染者は増える傾向にあり、これまでのようなにぎわいは当面期待できないが、前向きに捉えたい。

 5千人を超える感染者を出している東京都でも1日、休業要請の解除が「ステップ2」に進んだ。旅館・ホテル(集会の用に供する部分に限る)や旅行代理店(店舗)、土産物店、スーパー銭湯など幅広い業種の施設や店舗が営業を再開した。

 コロナに対する恐れは消えず、温泉や観光旅行に行きにくい状況が続きそうだが、そんな中、買い物や飲み会などでインターネットを経由したオンラインビジネスが話題となっている。

 こうした動きは観光業界にも広がる兆しを見せており、オンラインツアーやオンライン宿泊といった言葉も生まれている。

 島根県は「あうたび合同会社」(東京都北区)と共同で、ウェブ上で酒蔵や生産者を訪ねるオンラインツアーを開催。5月末の出雲市を舞台にしたツアーは満員御礼だったとか。

 コロナ収束後の県への誘客のきっかけを作るのが狙いで、「生産者の話を聞きながら地元産品を味わうなど、自宅にいながら旅行気分を味わえる県オリジナルオンラインツアー」という。

 ツアー代金は無料だが、参加費(7千円から)を払うと各地の酒と特産品の「応援セット」が自宅に届き、画面を見ながら味わうことができる。ウェブ会議システム「Zoom(ズーム)」を使うが、やり方が分からない人には事前にサポートする。

 2回目となるツアーは6月14日、松江市を舞台に開催。集合場所は画面上の国宝・松江城で、まつえ若武者隊のメンバーが出迎え、旅館「美保館」の女将さんが宿や周辺を案内するという徹底ぶりだ。7月まで、計5回ツアーを開催する。

 札幌市を中心にゲストハウスを運営する会社は6月から、オンライン宿泊を開始。NHKによると、参加者は写真やライブ映像で宿の中を見たり、地図を使ってゲストハウスの周辺にある店を教えてもらったりと実際に訪れたときと同じようなサービスが受けられる。

 参加費は千円で、半額は将来、実際に宿泊した際に宿泊費から値引きしたり、ウエルカムドリンクとして還元する予定という。

 オンライン上のツアーや宿泊で売り上げ減少をカバーすることはできないだろうが、新たな可能性の模索、将来の投資という意味合いもある。できることは何でもやる、というチャレンジ精神を応援したい。

withコロナといわれる中、旅の楽しみ方も変わってくるのだろうか(写真と本文は関係ありません)

 
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