
プリファードホテルズ & リゾーツ社長 リンジー・ユベロス氏
14のホテル加盟 大阪への進出も
独立系高級ホテルが加盟するプリファードホテルズ&リゾーツ(米・シカゴ)の代表取締役社長兼経営最高責任者のリンジー・ユベロス氏がこのほど来日し、観光経済新聞社の取材に応じた。
──プリファードホテルズ&リゾーツの概要は。
「世界で最大の独立系ホテルブランドだ。85カ国・650軒以上の個性的なホテル、リゾート、レジデンスなどが加盟している。1968年に、最高の品質と最上のサービスを提供するホテル紹介機関として、北米の独立系ホテル経営者12人が創立した。現在では世界約40都市に250人のスタッフを置いている」
──日本人の利用状況は。
「14年の日本人による利用は前年比で15%伸びた」
──来日の目的は。
「日本の加盟ホテル幹部とのコミュニケーションや新戦略の説明などだ」
── 新戦略とは。
「プリファードホテルグループからプリファードホテルズ&リゾーツへのリブランディングだ。全てのホテル会社が次々の新しいホテルブランドを誕生させているのに対して、私たちは正反対の戦略をとった。複数ブランドを展開する企業から、一つのブランド名の下で全ての商品やサービスを提供する企業に転向した」
──具体的には。
「今年3月5日から、すべての加盟ホテル・リゾートを『プリファードホテルズ&リゾーツ』ブランドに統合。新ブランドのポートフォリオでは、ゲストには旅行ごとに異なる目的があることを理解し、加盟施設をレジェンド、LVX、ライフスタイル、コネクト、プリファードレジデンスの5コレクションに分類した」
──日本の加盟ホテルは。
「14軒ある。LVXがザ・キャピトルホテル東急とホテルニューオータニ東京・エグゼクティブハウス禅の2軒。ライフスタイルは10軒あって、京都東急ホテル、名古屋東急ホテル、ホテルニューグランド、横浜ロイヤルパークホテル、ホテルグランパシフィック・ル・台場、ホテルニューオータニ東京・ザ・メイン、京王プラザホテル東京、ザ・プリンスパークタワー東京、ロイヤルパークホテル、ロイヤルパークホテル・ザ・汐留。コネクトがオリエンタルホテル広島、京王プラザホテル札幌の2カ所だ」
──加盟メリットは。
「チェーンホテルに対抗できる連合として機能する。ゲスト向けロイヤリティプログラムはポイント制の『アイ・プリファー』を提供。世界中のGDSから加盟施設共通の『PH』コードで予約を獲得することができる」
──今後の計画は。
「加盟ホテルを100カ国、1千軒に増やしたい。日本ではインバウンド需要が高いが、大阪などに加盟ホテルがないので、ぜひほしいところだ」
【リンジー・ユベロス】