【観光の学校特集】経営の視点で観光学ぶ  帝京大学


山中教授

 帝京大学は1966年の開学。古くから観光教育を行っていた大学の一つだ。2006年4月に経済学部観光経営学科が開設され、東京・八王子キャンパスでは約640人の学生が観光学を学ぶ。

 同学科の大きな特徴は、経済学部にある学科ということ。「数字を意識し、経営の視点を持ちながら観光を学ぶことができる」。同学科の山中左衛子教授はこう語る。観光学の枠にとらわれず、簿記やマクロ・ミクロ経済学など経済や経営の専門知識なども学ぶことが可能だ。

 社会学系科目を幅広く学ぶ1年次、観光・経営の基礎を学習し、基礎演習で密度の高い学習を行う2年次、関心や進路に合わせてゼミ・研究テーマを選択し、多様な観光専門科目を履修する3年次、卒論作成などの4年次。観光・経営の専門性を徐々に高めていけるようにカリキュラムが工夫されている。

 教員陣は、研究者出身者と、JALやJTB、京王電鉄などの観光業出身者が約半数ずつ。理論と実学をバランスよく教える体制が整っている。

 山中教授は帝国ホテルの出身。フロント、広報、人材育成などの責任者を歴任し、新規開業や米国のホテルへの出向経験も持つ。担当する「観光学実習」では今期、国公賓を接遇するプロトコール(国際儀礼)をホテルの現場で学習。「ホスピタリティ論」では、欧米の「サービス」と日本の「おもてなし」の共通点と差異、おもてなしの標準化について学生に考えさせる。

 同学科の18年度の卒業生はANAエアポートサービス、羽田空港サービス、東京モノレール、JR北海道、西武鉄道、ビッグホリデー、東武トップツアーズ、名鉄観光サービス、日本旅行、東武ホテルマネジメント、星野リゾートなどに就職している。


山中教授

帝京大学

帝京大学八王子キャンパス

 


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