
管理・制御を幅広く担う
温浴用循環型ろ過装置専門メーカーのショウエイ(川崎市)は、遠隔監視・制御システムの「SBEM」(ショウエイ・ベイジング・エコ・メカニズム)を通じて、旅館・ホテルの大浴場や貸し切り風呂、個室露天風呂などの「監視と制御」を提案している。
SBEMは、ショウエイのメンテナンス通信システムを用いて(1)浴槽温度(2)残留塩素濃度(3)浴槽水位(4)運転状況―などを遠隔監視する。併せて、事前に設定された温度や、塩素濃度の自動制御まで行う。監視、自動制御による人手不足の解消と、安心かつ安定した温浴施設の運営を可能とした。万一、浴槽温度などに異常が認められた場合は警報で注意を促す。
パソコン、スマートフォンなどでリアルタイム監視が可能なほか、集計結果はグラフなどで表示する。システムは施設のフリーWi―Fiと、ショウエイのクラウドにより容易に構築できる。
「客室に設置された小さな浴槽でも、掛け流しで使用すれば大変な費用が発生するため、SBEMで制御できればコスト削減はもちろん、業務の効率化にもつながるシステム」と同社。
また、客室風呂の浴槽温度も簡単に設定可能。例えば、ぬるめの湯を希望する顧客には38度、熱めの湯を希望すれば42度などと、フロントなどから設定できる。
同社では、10月18、19日に札幌市で開催される「観光・ホテル・外食産業展 HOKKAIDO2023」と、24、25日に福岡市開催の「九州・沖縄 観光・宿泊外食産業展2023」に出展し、SBEMをメインに展示する。「人手が足りない、もしくは、設備担当の離職に備え手がかからないシステムを構築した」と話す。
この件についての問い合わせ先はショウエイTEL044(589)1601。担当営業 長谷川・藤井。