昨年創業60周年を迎えた稲取銀水荘。「深化」をコンセプトに約9億円の大型投資を実施し、昨年1月にリニューアルオープンした。目玉は6階フロアの全面改装。新たにダイニング「銀の海」、展望ラウンジ「濤(なみ)の音(ね)」、露天風呂付き客室7室を新設した。
ダイニング銀の海は、7.5メートルのライブキッチンと海をコンセプトにした内装が特徴。食事の提供をダイニングに集約し、運営効率の向上を実現した。ラウンジ濤の音は、稲取の海を堪能できるくつろぎスペース。日中は呈茶のスペースとして活用されている。露天風呂付き客室は、全て和洋室で、スタッフが入室しないおもてなしを前提としたプライベート空間だ。
同館は、設備のリニューアルと併せて社内のさまざまな業務の見直しを実施。その一つが、予約者に対する宿泊前の確認。食事の開始時間やアレルギーの有無など、事前に確認すべき項目は多岐にわたり煩雑。また、連絡が着かず複数回電話することなども非効率な業務だった。
そこで解決策として導入されたのが、FunFusion(ファン・フュージョン、東京都渋谷区)が提供するSMS(ショートメッセージ)送信サービス「ホテル旅館SMS」。このサービスは、宿泊施設のパソコンから施設利用者の携帯電話番号宛てにメッセージを送信できるもの。管理ページから簡単な操作で送信ができ、予約確認、忘れ物連絡などに活用できる。
銀水荘では、堂ヶ島で運営する堂ヶ島ニュー銀水を含む2館の予約センターに同サービスを導入。「予約をいただいた際にお知らせをいただく情報が不足している場合があり、追加で事前確認が必要な際にはサービスを活用している。お客さまの中には電話がかかってくることを嫌がる方もいるため、助かっている」と集中予約センターの森泰子係長。以前に比べ、連絡も着きやすくなり、時間外に電話連絡することも減ったという。
この件についての問い合わせ先は、FunFusionTEL03(6300)0157。
銀水荘全景