全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会
塩原デザイン紙袋制作 温泉街プラごみゼロへ
栃木県の塩原温泉旅館協同組合、観光協会、地元住民などで組織する塩原温泉活性化推進協議会は、プラスチックごみの排出を減らそうとオリジナルの紙袋を制作した。地区内の旅館、小売店に配布し、地域全体で活用している。
同協議会が進める環境に配慮した持続可能な観光地づくりの第1弾。地元の河川でプラスチックごみが目に付くことや、国連で採択された持続可能な開発目標（ＳＤＧｓ）を考慮した。
袋の素材は再生紙100％で、縦23センチ×横20センチの手提げ袋と、縦18センチ×横14センチの平袋の2種類。地域でデザインを募集し、「塩原」の文字や山、川、滝、温泉などの風景をデフォルメした作品を採用した。
活動は2022年度に開始し、期間無制限で実施。当初、平袋4万8500枚、手提げ袋1万5600枚を作製して、宿や商店に無料配布した。各宿や店からは、時代にマッチした取り組みと好評という。
協議会は紙袋を観光客だけでなく地元住民にも活用してもらい、環境に配慮した取り組みが塩原の理念だと浸透させたいという。
今後、持続可能な観光地づくりの第2弾として、ペットボトルの散乱解消を兼ねた「マイボトル携帯事業」を行う。
