【体験型観光が日本を変える201】大坂なおみの活躍に元気もらう 藤澤安良


 全豪オープンテニスで大坂なおみ選手が2度目の優勝を成し遂げた。連日の深夜のテレビ放映についつい見入ってしまい、優勝までのプロセスに付き合った。いささか寝不足が続いたが、試合が進むにつれて強い大坂選手の活躍に、寝不足も吹き飛ぶような元気をもらった。

 新型コロナウイルス禍での大会で、隔離や無観客など多くの課題がある中での開催となった。準決勝からは再度観客も入れての開催となり、大坂選手も観客からパワーをもらったなどと感謝のコメントがあった。

 東京オリンピックパラリンピック組織委員会会長に橋本聖子五輪担当相が選任され、その大臣を辞しての就任となった。開催までに5カ月を切り、コロナ禍での課題が山積しているが、やり切ってほしいと期待している。

 小学生だった半世紀以上前の東京オリンピックはテレビでしか見ていないが、多くの場面を鮮烈に覚えており、一流のスポーツ選手たちの活躍、国際社会の多様性、競技の開・閉会式の模様など、組織運営に驚きの連続であった。

 オリンピックの自国開催は日本国にとって、日本人の選手や役員ボランティアなどの関係者、未来ある青少年にとって、経済的にも精神的にも極めて意義が大きい。従って観客を入れての開催を目標としなければならない。全豪テニスもプロ野球も人数制限はあるにしても観客を入れての開催が実証されている。

 そんな中、待ちに待ったワクチン接種が感染者と向き合う医療関係者から始まった。その次は65歳以上からだという。高齢者施設でのクラスターや重篤・重症の可能性を排除するのは当然である。元気なある高齢者は「私よりも、年齢に関係なく、必要がある人から接種してもらう方が経済が回るのでは」と言う。

 外部からの接触者もなく、出かけて行かない人よりも、接客サービス業や旅客・運輸従事者、出張客や旅行客など、人と関わり動く人が優先されるべきである。一刻も早く全国民に普及してくれることを願いたい。

 ワクチンの接種拡大や検査体制の拡大などコロナ禍で安心安全を担保しつつ、観客を入れて、その観客や国民と選手とが一体となれるオリパラになるように、組織委員会も国も東京都も、諦めず、精力的にもっと真剣に動いてほしいものである。

 温泉が新型コロナのウイルスを消滅させるとした研究が発表された。10年以上にわたって、人気温泉ランキングの首位を続けている群馬県草津町の草津温泉である。

 泉質が火山性で硫黄分が多く、酸性であることは知っているが、どの成分や条件がその結果を導くのか判明すれば、同様な温泉成分を持つ他の温泉や、家庭での入浴剤やシャワーの蛇口から成分が放出されるなどにまで及ぶ可能性を持っている。成分と効能の解明がなされれば、温泉が多い日本の観光と医療の起爆剤になる。

 政治家も官僚も、利権、保身、メンツ、立場を捨ててこの国難に命がけで働いてほしい。希望と可能性と、明るい未来があると思えたら、我慢も自粛も頑張りもできて乗り越えられる。

 
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