【データ】職場での怒りに関する調査 産業能率大学調べ


 産業能率大学は14日、「職場での怒りに関する調査」の結果を発表した。

学校法人産業能率大学総合研究所(東京都世田谷区)は、東京・愛知・大阪に在住するビジネスパーソンを対象に「職場での怒り」に関する調査を実施しました。

調査は2021年7月15日から31日まで、調査会社を通じてインターネットリサーチで実施し、210人(3都府県70人ずつ)から回答を得ました。

本学では、今年(2022年)4月にアンガーマネジメント(※)に関する通信講座「アンガーマネジメント入門」を新規開講します。この調査は、その教材開発の一環で実施したものです。当該講座の概要につきましては、添付のプレスリリースをご参照ください。

※1970年代にアメリカで始まったとされる怒りの感情と上手に付き合うための心理トレーニング

 

【調査結果】

▼職場で怒りを覚えるとき

会社(職場)でどのようなときに「怒り」を覚えるかについて、複数回答で尋ねました。トップは「顧客からの不合理な要求」(24.3%)で、以下「ムダな忖度や気遣い」(21.0%)、「上司からの理不尽な要求」(20.0%)と続きます。

 

▼怒りへの対処

自分の「怒り」への対処について複数回答で尋ねました。トップは「できる限り冷静を保って状況をよく考える」(33.8%)で、以下「仕事が終わった後に別なことでストレスを発散する」(24.8%)、「忘れる」(21.9%)と続きます。逆に「仕事が終わった後に飲み屋などでぶちまける」は僅か4.8%にとどまっており、飲み屋で愚痴をこぼすことはないようです。

 

▼怒りが仕事に与える影響

「怒り」が仕事に与える影響についてどのように考えるか複数回答で尋ねました。トップは「他者への怒りはマイナスしかない」(26.7%)で、以下「怒りには原因があるはずだから原因を解決する」(22.4%)、「自分の怒りは自分の仕事に悪影響を与える」(21.9%)と続きます。一方、「基本的に理由があるのだから怒られるほうが悪いと思う」(5.7%)や「他者への怒りは組織の統率という点ではある程度は必要だ」(6.7%)といった「怒り」の容認派は少数という状況です。


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