【データ】有給休暇の国際比較調査結果 エクスペディア調べ


 エクスペディアは18日、有給休暇の国際比較調査の結果を発表した。

世界の大手総合旅行ブランドの一つであるエクスペディア(http://www.expedia.co.jp)では、毎年恒例の「有給休
暇の国際比較調査」を世界16地域 9,200名を対象に実施しました。今回は新型コロナウイルス感染症による休暇の過ごし方や旅行に関する意識の変化、さらに今後の旅行計画と併せて、調査結果を発表します。
2020年の有給休暇取得日数は世界的に低下の傾向

 2020年は新型コロナウイルス感染症が、世界中の人々の生活に多大な影響を及ぼしました。エクスペディアが実施した「有給休暇の国際比較調査」によると、2020年は世界的に有給休暇の取得日数が例年と比較して少ないことが明らかになりました。調査地域のなかで唯一、例年より有給休暇取得日数が増加しているのは台湾で、通常は14日のところ2020年は15日と一日増加しています。日本では例年10日に対して2020年は9日と一日減る結果になりましたが、その他の地域と比較すると大きな変化はありませんでした。昨年までの調査※では、
日本は世界で有給休暇の取得日数が最も少ない傾向にありましたが、
2020年は日本より有給休暇取得日数が少ない地域も多くなりました。
※過去の調査結果の詳細は最後のページに纏めています

 

有給休暇の取得が低下した理由はコロナ!一方で日本における影響は比較的少ない傾向

有給休暇を取得しない理由として、世界的には「新型コロナウイルスの影響でどこにも旅行できない」というものが最も多い結果となり、新型コロナウイルスにより出かけられなかったことが世界的な有給休暇取得の低下に影響を与えていることがわかりました。
一方で、日本では「緊急時のために取っておく」と回答した人が最も多く、2位に続いた「人手不足など仕事の都合上難しい」とあわせて、昨年と同様の結果※になりました。また「コロナ禍において有給休暇の取得は簡単だったか、もしくは困難だったか」という設問において「変化なし」と回答した人が、日本は世界で最も多い結果になりました。このようなことからも、有給休暇取得という観点では、日本における新型コロナウイルスの影響は他の地域と比較すると少なかったのかもしれません。
※過去の調査結果の詳細は最後のページに纏めています

 

 

ステイホーム率世界一!76%の日本人が直近の休暇は「家で過ごした」という結果に

直近で取得した休暇の過ごし方について聞いたところ、76%の日本人が「どこにも行かずに家で過ごした」と回答しており、直近の休暇におけるステイホーム率が日本は世界で最も高い結果となりました。日本人の休暇取得日数は例年とあまり変わらないものの、多くの人が感染しないように外出を控えていたことがうかがえます。

 

日本人が旅行の代わりに楽しんだこと1位は「動画配信サービス」!

 休暇を自宅で過ごす人が多かった日本人ですが、旅行の代わりとして休暇中に楽しんだことは何かを聞いたところ、「動画配信サービスの番組や映画を見る」という回答が1位となりました。続いて「ゲームをする」「料理をする」「読書をする」という回答が多い結果となり、家の中でできる楽しみを見つけることで、2020年の休暇を楽しんでいた様子がうかがえます。

コロナ禍で日本人の旅行熱は高まっている!行きたい旅行先が増えた人は半数以上

 2020年は自宅で楽しみを見つけながら休暇を過ごすことの多かった日本人ですが、旅行熱は冷めていないようです。
エクスペディアの調査では、コロナ禍により「死ぬまでに行きたい旅行先リストが増えた」日本人は55%もいることがわかりました。さらに、「2021年は予定より旅行に費用をかけようと考えている」日本人は約60%にもなっています。2020年は自宅にいることが多く大人しくしていた分、旅行熱が高まり、行きたい旅行先が増えているのかもしれません。

 

新型コロナウイルスによる影響は日々変化していますが、コロナ禍の旅行習慣に関して、日本人は「人の多い旅行先を避ける」「居住地の近くへ行く」「公共交通機関は利用しない」など、3密を避ける回答が多くなりました。また2021年の旅行計画について尋ねたところ、「直前予約をする」と回答した人の割合が最も高くなっています。
多くの日本人が、感染対策へ高い意識を持ちながら日々の変化に柔軟に対応し、またいつか旅行をしようと考えているようです。

  • アンケート概要

■サンプル数: 計9,200名/16地域
■調査対象: 日本、アメリカ、カナダ、メキシコ、フランス、ドイツ、イタリア、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、香港、マレーシア、シンガポール、韓国、タイ、台湾
■調査期間: 2020年11月18日~12月9日
■調査方法: インターネットリサーチ
■調査会社:Northstar Research Partners
※本調査では小数点第1位で四捨五入しているため、足し上げても合計数値が100%とならない場合がございます。


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