【データ】ロックダウン前後の中国人の行動・消費意識変化調査 

  • 2020年8月14日

 ヴァリューズは7月30日、ロックダウン前後の中国人の行動・消費意識変化調査の結果を発表した。

インターネット行動ログ分析によるマーケティング調査・コンサルティングサービスを提供する株式会社ヴァリューズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:辻本 秀幸、以下「ヴァリューズ」)は、中国の20~40代の男女1,071人を対象に、新型コロナウイルス感染拡大およびロックダウンによって中国人の消費意識がどのように変化したのかアンケート調査を実施しました。

 

【調査・分析概要】
中国本土の大手市場調査会社モニター会員の協力のもと、2020年6月16日~2020年6月22日にアンケート調査を実施。
(回答者1,071人 ※性年代で均等割付)

 

◆新型コロナウイルスが及ぼした中国人の生活習慣・意識変化とは
新型コロナウイルスの影響で意識し始めたことを「飲食」「衛生面」「ライフスタイル」「金銭感覚」の各カテゴリーで調査しました。まず「飲食」では、健康維持に関する項目が多く意識されるようになるなかで、ロックダウンの影響か「外食をしないようにする」46.6%で1位となりました。次に「衛生面」では、マスク着用、手洗い、ソーシャルディスタンスなど日本でも多くの人が意識するようになった項目が上位を占めるなか、「うがいをする」は21.5%と低水準に留まりました。「ライフスタイル」では「運動・ストレッチ・筋トレを定期的に行う」と「睡眠を十分にとる」を約半数の人が意識し始めたようです。「金銭感覚」では経済的な不安からか多くの人が節約や計画的なお金の使い方に意識を向けていました。

次に、ロックダウン前~ロックダウン解除後での土日・休日の過ごし方を調査しました。外食や買い物、ウォーキングなどがロックダウン前の水準に戻っていない一方、「インターネットショッピング」は期間を通して高水準を保ちロックダウン解除後は56.6%で1位となりました。

◆ロックダウン中に利用されたメディア、サイトとは
ロックダウンのさなかに利用されたメディアやサイトを調査したところ、SNS系、ニュース情報系、動画サイト系、ショートムービー系媒体は、利用率や利用時間増加者の割合が高くなっていました。そのうち新規利用者率でみてみると、ニュース情報系、ショートムービー系媒体は約半数が新規に利用を始めた人という結果に。新型コロナウイルス関連情報を得るためにニュースを確認したり、長い在宅時間で抖音(Tiktok)などショートムービーサービスを新しく始める人が増えたようです。

利用者を性年代別にみてみると、SNS系ではWeChatでほとんどの年代で利用時間が増加していました。また、ショートムービー系では抖音や快手(Kuaishou)が40代の新規利用者率が高く、若者以外の層も利用を始めたようです。動画系では、20代が利用時間を伸ばしており、なかでも哔哩哔哩(ビリビリ/Bilibili)は他性年代の2倍以上も20代の利用が増えていました。レシピ系では、女性20~30代の新規利用が多くなっていました。

◆ロックダウン解除で外出に必要な商品の購入が回復傾向
ロックダウン中に購入が増えたものを聞くと、トップ3は「日用品(掃除用品など)」48.6%、「医薬品・サプリメント」45.8%、「お菓子・おやつ」42.6%となりました。在宅で生活必需品が、コロナ禍で医薬品の需要が高まるなか、お菓子やおやつなどの嗜好品を楽しむ人の割合も高くなっていたようです。またロックダウン解除後に購入したものとしては、外出が可能となって需要が増えたと思われる「服・カバン・靴」が30.5%で1位になっていました。

ヴァリューズが独自で定義した“揺戻率”というロックダウン解除前後の購入回復傾向の指標でみてみると、同じく「服・カバン・靴」が1位になったほか、「化粧品・コスメアイテム」が2位となり、外出で人前に出ることに対して準備をしている様子がみてとれます。

 

次に、ロックダウン解除後に検討・購入した商品の産国を聞くと、全ての項目で中国産が1位となりましたが、多くの項目で2位に日本産がランクインしていました。

 

 

 

◆中国EC利用率はトップ3サイトが他を大きく引き離す結果に
ロックダウン解除後も利用し続けている中国のECサイトを聞くと、1位「淘宝(Taobao)」67.9%、2位「天猫(Tmall)」60.5%、3位「京东(Jingdong)」59.2%となり、トップ3が他サイトの利用率を大きく引き離す結果となりました。4位にランクインした拼多多(Pinduoduo)はロックダウン中の新規利用率が最も高く、コロナ禍で利用者を伸ばしたようです。なお越境ECサイトとしては5位にランクインした「天猫国际(Tmall国際)」28.6%が最高位となりました。

 

次に、ECサイトで購入した商品の産国を聞くと、中国産はロックダウン前の水準にまで戻っている一方、他国産は2位の日本産でも回復率が65.3%と、完全に購入が戻るのにはもう少し時間がかかりそうです。

 

◆新型コロナ収束後には65.9%が海外旅行を希望
新型コロナウイルス影響収束後に海外旅行に行きたいかを聞くと、65.9%が「海外旅行に行きたい」と回答し、高い旅行意欲をみせました。また、行きたい国としては、他国を大きく引き離し1位が「日本」25.8%となりました。新型コロナ影響が広がる前からの人気を継続しているようです。

 


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