【データ】「2017年度兵庫県観光客動態調査」 入込客数は過去最高の1億3905万人


神戸地域で大幅増 宿泊客比率は9.2%

 兵庫県観光客動態調査結果によると、平成29年度に同県を訪れた観光客は前年比3.6%増の1億3905万人だった。姫路城のグランドオープンなどにより大幅に観光客が増えた平成27年度の1億3876万人を超え、過去最高となった。

 このうち日帰り客、宿泊客の内訳を見ると、日帰り客は構成比90.8%の1億2625万人で、3.9%増。宿泊客数は1280万人で1.1%増。いずれも前年より増加したが、宿泊客数の伸びは日帰り客の伸びに比べ小幅にとどまった。

 地域別の動向を見ると、最も伸びが大きかったのは神戸地域で、12.4%増の3933万人。構成比トップのエリアであることから、この地域の好調が県全体の入り込み数を押し上げた。同地域では「メリケンパーク」が4月にリニューアル。「BE KOBE」の文字モニュメントが国内外の観光客に人気となったほか、神戸開港150周年記念イベントや「世界一のクリスマスツリー」なども好評だった。このほか道の駅「神戸フルーツ・フラワーワーク大沢」がオープンした「フルーツ・フラワーパーク」が109.1%増、「大エルミタージュ美術館展」が話題となった兵庫県立美術館が87.4%増となった。

 次いで好調だったのは東播磨地域で5.5%増。花見や大規模イベント「2017西日本B―1グランプリ」でにぎわった明石公園が6.7%増と好調だった。

 3番目に伸ばした丹波地域は、発掘現場の周辺を整備した「丹波竜の里事業」が完成し、「丹波竜化石工房ちーたんの里」がメディアに取り上げられるなどして、21.5%増と大幅に観光客を増やした。また「デカンショ祭」が天候に恵まれ32.7%増となった。

 減少幅が最も大きかったのは、3.0%減となった中播磨地域。主要な観光施設の姫路城で、グランドオープン以降の反動減が続き13.6%減。姫路城周辺施設も好古園が4.7%減、動物園が20.4%減だった。

 このほかの観光地、施設の動向では、但馬地域の竹田城跡が国内団体旅行客の立ち寄りが減少した影響で31.0%減となった。淡路地方の県立淡路島公園は集客施設「ニジゲンノモリ」の開設で41.2%増、但馬地域の立雲峡が39.9%増だった。

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