【このひと】矢嶋敏朗氏 日本旅行広報室長に今年1月就任


矢嶋敏朗氏 日本旅行広報室長に今年1月就任

◎…旅行会社の広報は天職という。父親が新聞記者(元東京新聞論説委員)で、マスコミの気質は幼少の経験から知り尽くしている。そのせいかメディアへの露出は群を抜いており、テレビ出演は300回以上。自社のPRにとどまらず「日本のリアルエージェントや観光産業の代表としてコメントするよう心がけている」。

◎…1987年入社。志望の動機は「もともと乗り物が好きだったのと、旅館の仲居さんやバスのドライバーなど、旅行の縁の下の力持ちとして働く人たちのステータスを上げる仕事がしたかった」。学生時代は観光バスの車掌のアルバイトを経験。「ドライバーやバスガイドは、パイロットやキャビンアテンダントと変わらぬ技術を持っているのに、なぜ日が当たらないのかと疑問に思っていた」。

◎…それを具現化したのが、自身が97年に企画した日本1周バスツアー。北海道から沖縄まで25日間、現地の人とふれあいながらゆっくり巡る異色のツアーだ。1億円の特別仕様バスをいすゞ自動車と共同開発。ツアーは112万円と高額ながら、発売19分で完売するヒット商品になった。「自分は100万円のお客を相手にしているのだと、仲居さんもドライバーも相当モチベーションが上がったのではないかと自負している」。

◎…日々の多忙な業務のかたわら母校の東洋大学の大学院で「大手旅行会社と観光系学部・学科の関係についての考察」をテーマに研究。この春、修士課程を終えた。現在は観光系の2つの学会に所属し、精力的に活動している。「日本の旅行会社は世界でも最高品質のサービスを提供している。無機質な時代になっているが、この素晴らしい日本型モデルを後進に指導して、日本ならではのよき体質を残していきたい」。

【聞き手・森田淳】

矢嶋敏朗氏 日本旅行広報室長に今年1月就任

 
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