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最新宿泊&施設情報  第2607号≪2011年5月9日(土)発行≫掲載
 従業員の行き届いた接客と、季節感あふれる料理で定評のある、山梨県富士河口湖温泉「若草の宿丸栄」(渡辺昭夫社長)。押しつけがましさのない包み込むような心配りは、館内のすべてを取り仕切る若主人・渡辺洋専務の「宿は舞台、お迎えする私たちは役者」との信条に裏打ちされたもの。チェックインからチェックアウトまでを1回の舞台公演に例え、役者である従業員が台本(接客マニュアル)に即した動きに加えて、場面に応じアドリブを利かせた臨機応変な接客を行うことで、宿の品質向上を目指す。
同館屋上から望む、朝の富士山。見はらし露天風呂「富士の湯」からも楽しめる

 同館の接客は、「謙譲の美徳」の精神に基づく「さりげなさ」を常に意識する。「マニュアルや作法の通りに動けたとしても、型どおりの振る舞いに終始しては、もてなしの心は伝わらない」と渡辺専務。客室係の場合には、毎週繰り返すロールプレイング形式の研修により、すべての振る舞いを体に染み込ませることで、一歩ひいた心配りができる余裕を持たせる。お客さまの前という「舞台の上」に立つ姿は、まさに役者そのものだ。
 
望遠鏡を備えた天体観測室「銀河」

 富士河口湖温泉は、車なら都心から約90分。電車や高速バスなどのアクセスも充実しており、首都圏の人が手軽に足を延ばせる場所にもかかわらず、富士山や湖をはじめ、豊かな自然を目の当たりにできるぜい沢な温泉地だ。春の桜や初夏のラベンダーなど、季節ごとの花々も美しい。「八木崎公園のアジサイなども隠れた見どころ」(渡辺専務)。またこれからの季節は、標高830メートルに位置する河口湖ならではの冷涼な気候も特筆すべき点だ。湖畔の一軒宿の風情を醸し出す丸栄では、都会の蒸し暑さを避け、美しい自然を眺めながら温泉につかりゆったりと体を休めることができる。富士山由来の清らかな水が育んだ地場の高原野菜やソバ、ゆばなどをふんだんに盛り込んだ、美しくやさしい味わいの料理も心と体を癒してくれる。本格的な望遠鏡を備えた天体観測室で、星空を楽しめるのも同館の特色だ。
 
湖畔にたたずむ落ち着いた雰囲気の同館

 3月11日の東日本大震災では、富士河口湖町も震度5弱を記録し、断水、停電に見舞われたが、地域全体として人的および物的被害はなく、丸栄は1日も休まずに宿泊客を迎え続けている。この状況の中、いま自分にできることは何か、自問自答の日々を過ごしたという渡辺専務だが、「お越しくださるすべてのお客さまを精一杯のもてなしでお迎えし、元気になってお帰りいただくこと、元気な人が1人でも増えることで、世の中に良い循環が生まれる。それが宿として私たちが復興のためにできることだと考えるようになった」と語る。
 
河口湖を望む、見はらし露天風呂「湖(うみ)の湯」
ゆばしゃぶなどが並ぶ彩り豊かな朝食

 初演から15年を超え高名な演出家から「名人芸」と称される渡辺専務の紙芝居や民話の語りも、ゴールデンウイークから新しい幕を開ける。岩手県に生まれ、地元の農民と共に生きた童話作家、宮沢賢治の作品を題材に、震災復興への祈りを込めて上演する予定だ。

 人(お客さま)が人(従業員)に癒される宿でありたい──。同館のすべてのもてなしに貫かれたその姿勢は、河口湖周辺の自然の豊かさと共に、これからも震災で張りつめた人の心を癒し続ける。
 
【山梨県富士河口湖温泉 若草の宿 丸栄  http://www.maruei55.com/
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