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観光業界人インタビュー 第2806号≪2015年7月18日(土)発行≫掲載
連載・観光で地方創生を④

ホテル葛城・花ゆづき社長
大木 正治氏


──県の旅館ホテル組合理事長として、地元での取り組みは。

 「今年、地方創生元年で、国から地方へ莫大なお金が降りてくると、1月の段階で県(愛媛県)と市(松山市)に対し、観光の分野にしっかりお金を入れてもらいたいと申し入れをした。そして今回、県内で出来上がったのは、ご存知のようにプレミアム商品券。1万円で1万2千円分の買い物ができるもので、発行総額が120億円。これを県内の旅館・ホテルでも使えるようになった」

 「県と道後の旅館組合の青年部には、このプレミアム商品券120億円分を、どうすれば地元の宿泊で使ってもらえるようになるか、そのアイデアを考えるよう頼んだところだ」

 「もう一つ、県に申し上げたのが、旅行券というものを作ってもらえないかということ。結果的には、知事がサイクリングに積極的なので、サイクリング旅行券というものが出来上がった。県外からサイクリングをしに来る人が、1万円の旅行券を5千円で買えるものだ。8千円を宿泊代、2千円をサイクリングのレンタル代などというように使える」

──地方の人口が減少し、経済が疲弊しています。

 「打開するには、1次産業が2次産業、3次産業まで取り組む、いわゆる6次産業の推進が一つの手法だ。ただ、生産者が加工、販売まで行うのは、当人からすれば相当のリスクだと思う。規制緩和に加え、各地で地銀が手掛ける地方創生ファンドが積極的に資金を提供したり、経営指導を行ったりすることで、生産者の動きも活発化するのではないか」

 「地元のおばちゃんが作った、ちょっと見てくれは悪いけど中身はおいしい大根の漬物を店頭に並ばせる。それを観光客が気軽に試食できる。そんな県内の産品に特化したコンビニのような施設が各地にできればいい。そこに行かなければ買えない商品を作ること。それが交流人口の拡大、地方創生にもつながっていくと思う」

 「松山市の野志克仁市長は、地域の宝探し、宝磨き、ということをテーマにしている。その考えに沿ってわれわれも自らの宝を磨き、世の中に啓蒙して使っていただく、という努力をしなければならない。怠ればますます地方は苦しくなる。地方には都会とはなんとなく空気が違う、独特のアイデンティティ、そこに行かなければ味わえない雰囲気がある。そのよさを磨き、宣伝していくことが大事だ」

──交流人口が増えればそこで働く人が増え、定住人口も増えていきます。

 「地方の旅館・ホテルが新卒をもっと採れる環境づくりが必要だ。若い人が観光業界に勤めたい、勤めて楽しい、と思えるようなものをわれわれが創造しなければならない」

 「われわれ愛媛県や道後の旅館組合でも、若い人を積極的に登用するようにしている。若者の力によって次なる新しいものを創造することを期待したい」

【おおき・しょうじ】
愛媛県松山市道後温泉・ホテル葛城社長。全旅連副会長、愛媛県旅館ホテル生活衛生同業組合理事長、道後温泉旅館協同組合相談役。64歳。

【聞き手・森田淳】


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