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観光業界人インタビュー 第2805号≪2015年7月11日(土)発行≫掲載
道、沖縄に仕入れ拠点
DP刷新で伸び率増加

ジャルパック社長
藤田 克己氏


──就任の抱負を。

 4月に就任してまず社員には、旅が本来持っているわくわく感や感動をわかちあえるような商品を基本に戻ってしっかりと造っていく会社にしたいと話した。もう一つ、インバウンドが伸びているが、日本人の旅行をもう1度活性化させないといけないと感じている。日本に来てもらって経済が良くなるだけでは健全な成長と言えない。あくまでもツーウェイ・ツーリズムだと思う。国内旅行、海外旅行をしっかりやっていきたい」

──数字が伸びているのでインバウンドばかりが注目されている。

 ジャルパックの国内と海外の取り扱い人数は10対1。桁が一桁ちがう。インバウンドが業界の流行語のようになっている。あと、ダイバーシティ(多様性)も上期のキーワードのようだ。ジャルパックも環境の変化、ニーズの変化に対応していく会社にならなくてはいけないと強く感じている」

──経営方針は。

 「部門別採算制を導入した。日本航空(JAL)は、JALフィロソフィーとアメーバー経営を柱にして再生してきた。フィロソフィーは導入していたが、部門別採算制は導入していなかった。アメーバー単位で収支の管理をやる土壌ができつつある。最近はリーダー層の会議体ができ、経営層と一体となって、しっかり話し合いを行っている」

──LCC(格安航空会社)の対抗は。

 「ビジネス需要はともかく、観光のお客さまは食い合うところはあると思うが、棲み分けは十分可能だ。LCCはウェブの直販なので、ウェブが振興している国内マーケットでは、エア・アンド・ホテルは競合してくるかもしれない」

──豪華列車が人気、気になりませんか。

 「個人の意見だが歓迎だ。観光需要を創造していくのはいいことだと思う。エア・アンド・レールという商品も造れる。列車が長距離運行すればするほど、エアの出番。行きは列車で帰りはエア、またその逆もある。飛行機と組み合わせるとお客さまの選択肢が増える。今年度から販売しているプレミアムパンフレット商品『いい旅、あたらしい旅。』では北斗星、カシオペアとエアを組み合わせた商品が一番売れている。豪華列車の旅は新しい旅の形になると思う。北海道新幹線も片道エアが受けると思う。JRと共同して商品を造りたい」

──仕入れの戦略は。

 「昨年くらいから仕入れに対して危機感を持っていて、4月には北海道と沖縄に仕入れの拠点を置いた。今までは、東京で全国の仕入れをしていたが、地元の方々と密に話をしながら仕入れ力を高めるべきだろうと考えた。まだ具体的な成果は出ていないが、拠点がなければ今ごろダメージを受けていたかもしれない」

──ダイナミックパッケージ(DP)の伸びは。

 「15年度計画は対前年40%増。14年度末から今年度当初は10〜15%増だった。前年対比は年々増加しており、5月19日にDPをリニューアルしてからさらに増えている。オプショナルツアーも強化した。ビジネスユースも増加している」

──ジャルパックアワードの手応えは。

 「施設の皆さまに感謝をいただいている。各部門の受賞記念ツアーを造り、ホームページや機内誌で紹介していく。施設の皆さまとウィン・ウィンの関係ができ、重要なコミュニケーションツールとなっていければよいと思っている。表彰されれば一つのブランドになるので、うまく利用してもらいたい」

──今年度の目標額は。

 「取り扱い人数は、国内は対前年度4%増。海外は3%増。DPが増えるだろうが、パンフレットはあまり増えないだろう。国内は第1四半期が前年を超えて堅調。第2四半期は8月の数字がいまひとつ。9月はシルバーウイークがあるので好調だが、それ以外はよくない。お盆からシルバーウイークにシフトしているようだ」

──今年度の重点事業は。

 「昨年ブランド誕生50周年を記念してプレミアムツアーを造った。その中で人気があった商品をベースに『いい旅、あたらしい旅。』として商品化した。JALマイレージバンクの会員を中心に販売していく。地域では仕入れの拠点を置いた北海道と沖縄。北海道は世界遺産登録10周年を迎える知床、沖縄はバスガイドが三線演奏を行う『うたばす』を強化している。6月から販売開始したUSJツアーもある。上期はウェブ限定商品だが、下期はパンフレットでも販売する」


【ふじた・かつみ】
1981年慶大商卒、日本航空入社。2010年北海道地区支配人。栃木県出身、56歳。

【聞き手・内井高弘】


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