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観光業界人インタビュー 第2774号≪2014年11月8日(土)発行≫掲載
権利者と利用者の真ん中に

日本音楽著作権協会(JASRAC)常任理事
冨本 和則氏


──JASRAC75周年おめでとうございます。

 「記念式典を11月18日、帝国ホテルで予定しています。式典では、正会員になられて50年以上の方を表彰します。さらに(新設の)音楽文化賞の表彰も行います」

──長い歴史を持つJASRACの存在意義は。
 「私どもは一般社団法人として『音楽著作権を保護すること』、併せて『音楽著作物の利用の円滑化を図ること』をもって『音楽文化の普及発展に寄与すること』を事業目的に掲げています。これがJASRACの存在意義になります」

 「私どもは権利者団体ですが、権利者と利用者の真ん中の立ち位置で75年やってきました。利用者に対して、利用のしやすさ、簡便さ、利便性を提供していかないと権利者団体としての役割を果たせません。著作権の管理以外にも、音楽文化の普及振興事業を行っています。大学などで寄附講座を開設して学生に著作権の重要性を啓発しています。また、演奏会の企画、(東日本大震災の)被災地での少年少女向けのコンサート開催、吹奏楽部の生徒にプロの演奏家が指導するといったイベントも行っています」

──なぜ音楽文化賞を新設したのですか。
 「30年前からあるJASRAC賞は、日本で年間一番使われた曲を表彰しています。しかし、音楽文化を支えているのは、『売れている音楽』だけではありません。脚光を浴びていなくても、地道な活動で音楽文化を育てていらっしゃる方々や団体を顕彰したいということで、今年から始めさせていただきます。詳細は記念式典で発表します」

──こころ音プロジェクトの進捗状況は。
 「音楽の力によって震災被災者を支援するためにプロジェクトを立ち上げました。参加は延べ359曲、権利者は182人に上ります。一般の方がカラオケなどで使用して生じる著作権料を基金に預けていただき、復興に活用します。現在の総額は3500万円ほどになっています」

──今月、日本で世界各国の著作権管理団体を集めた会議があるそうですが。
 「世界には音楽を含めたさまざまな著作物を管理する団体があり、国際組織として世界120カ国230団体加盟のCISAC(シザック、著作権協会国際連合)、58カ国54団体加盟のBIEM(録音権協会国際事務局)があります。CISAC理事会を11月19、20日、BIEM執行委員会を11月18日、帝国ホテルで開催します。さらに、CISACアジア太平洋委員会も11月17、18日にJASRAC本部で開きます」

 「CISAC理事会とBIEM執行委員会では、情報交換とともに国際的なルール作りなどについて討議します。音楽などのコンテンツは世界を飛び回りますので(国によって)大きな差異があっては困ります。CISACアジア太平洋委員会では、著作権の考え自体が進んでいない国・地域があるため、アジア特有の管理の課題、先進国からの支援などについて話し合いを行います」

──音楽を利用する旅館・ホテルに一言お願いします。
 「旅館・ホテルなどの観光業は、人を元気に楽しくさせる仕事です。JASRACも人を元気にするということで少しでもお役に立てればと思っています。景気回復は道半ばではありますが、東京オリンピックに向けて皆さまのお力で元気な日本にしていただきたいと願っています」

【とみもと・かずのり】
慶大卒。1979年4月日本音楽著作権協会(JASRAC)に入り、システム課課長、システム部部長、管理本部副本部長などを歴任し、2012年6月から常任理事。

【聞き手・大城登志和】


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