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観光業界人インタビュー 第2745号≪2014年4月5日(土)発行≫掲載
旅館など12軒が加盟
会員同士の交流密に

ルレ・エ・シャトー 日本・韓国支部長
斉藤 忠政氏

 厳しい基準を満たした施設だけが加盟できる、国際的に権威あるホテル、レストランの会員組織「ルレ・エ・シャトー」(本部・パリ)。昨年11月に開かれた年次総会で、日本・韓国支部長に扉温泉明神館(長野)の斉藤忠政専務が就任した。斉藤氏に就任の抱負を聞いた。

──支部の構成はどうなっているのか。
 「日本の旅館・ホテル、レストラン11軒と韓国のレストラン1軒で成る。副支部長は神戸北野ホテル(兵庫)の山口浩さん、会計が別邸仙寿庵(群馬)の久保英弘さんだ」

──ルレはどんな組織か?
 「1954年にフランスで誕生し、今年で60周年を迎える。Courtesy(心のこもったおもてなし)、Charm(洗練された魅力あるスペース)、Character(特色や個性あるスタイル)、Calm(落ち着きやリラックスできる場所)、Cuisine(質の高い料理)の5Cが選択基準で、現在世界64カ国の約520施設が加盟している。入会後も3年に一度の定期覆面審査が行われ、審査結果によっては除名となる場合もある。プライド、クオリティーともに高く、そうした素晴らしい施設をぜひ一度利用してもらいたい」

 「日本はインバウンド誘致に熱心だが、どうしても人数を追いかけがちになる。それではだめだと思う。日本は安売りする国ではない。これからは人数ではなく“質”を追うべきだ。日本は四季が美しく、安心・安全。世界に誇れる食文化もある。格安ツアーで日本を訪れるのももちろんあっていいが、富裕層のニーズに対応できるしっかりとした受け皿も必要だ。ルレ加盟施設はそれができる」

 「世界のルレ加盟施設の中には1泊10万円という高額な施設も少なくない。それに比べれば日本は安すぎる」

──日本においては知名度が高いとはいえない。
 「施設自体も増やさず、あまりPRしてこなかった。内向き志向の活動をしてきた。本部からも『日本は素晴らしい国なのに、これしかメンバーはいないのか』と言われる(笑い)。数は力ではないが、確かに11軒では発言力もない。今年は60周年の節目の年でもあり、変えていこうかと考えている」

──就任し、まず何をやるのか。
 「会員同士の交流というか、フレンドシップを図る。これまでレストランと旅館・ホテルのつながりは薄かった。例えば会員同士が集まり、オテル・ドゥ・ミクニの料理を一緒に味わったり、会員旅館に泊まるといったことができれば勉強にもなる。そして次のステージは世界だ。会員の中にはそれぞれの国で評価の高い施設も多い。それらシェフとつながりを持ち、コラボしながらブランドや地位を上げていければと考えている」

──明神館はいつ加盟したのか、またメリットは何だろう。
 「08年に加盟した。先ほどもいったが、厳格な審査をクリアした宿泊施設とレストランしか加盟できないことは差別化の武器になる。世界のチャーミングといわれる施設と情報交換できるメリットは大きい。スタッフの交流も図れ、われわれは選ばれた施設だという自信も持てる」

──外国人旅行者の受け入れは?
 「シンガポールや香港が多い。最近ではタイからのお客さまも増えている。イスラム圏の受け入れは難しいという人もいるが、事前に準備をしていれば問題はない」

──念願の東京進出も果たした。
 「昨年、丸の内の『KITTE』内に信州自然料理の店『信州松本ヒカリヤ』をオープンした。昨年6月からは連続で坪当たり売上高1位を記録するなど、東京のお客さまにも受け入れられつつある。この店を通じて信州と東京をつないでいきたい」

──お膝元、松本にも新しい店を作ったと聞いている。
 「『松本丸の内ホテル』で、松本城近くにあり、信州観光の拠点となる。連泊というスタイルを提供している」

──エコにも関心が高いようだ
 「09年に国際認証プログラム『グリーンキー』認証を取得した。環境に関する約100のグローバルな基準について認証審査を受け、基準を満たした宿泊施設に与えられるエコラベルだ。国内では明神館を含め、5軒ほどが認証を取得している」

【さいとう・ただまさ】

【聞き手・内井高弘】


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