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 ■『こだわりの宿』27軒

北海道・東北
<北海道・函館湯の川温泉>
花びしホテル

風そよぐ庭園露天風呂


庭園露天風呂「はなの湯」

 北海道・函館湯の川温泉の花びしホテル(西村憲人社長)は、木石を配した美しい日本庭園が広がる「庭園露天風呂」が自慢だ。函館の風を感じながら、癒しのひと時を過ごすことができる。

 庭園露天風呂は、男性の「ひしの湯」、女性の「はなの湯」それぞれにヒノキ造りの露天風呂と岩風呂がある。各100人を収容できる広さ。純和風の趣だが、サウナやジェットバスも。はなの湯のヒバを使った桶風呂は女性客に人気だ。

 3館全131室のうち高級和室の「末広亭」には、4室の露天風呂付き客室があるほか、車イスのお客さまも利用できるバリアフリーの客室も備える。

 料理は港町の旬の素材に腕をふるった逸品が揃う。新鮮なイカやアワビ、タラバガニ。1人ずつ和食、洋食を選べる食事プランも用意している。

花びしホテル
北海道函館市湯川町1-16-18
TEL0138・57・0131
http://www.hanabishihotel.com/

 
 

<岩手県・花巻南温泉峡>
大沢温泉 山水閣
湯治場も残る「本当の温泉」

湯治場の雰囲気を色濃く残す

 岩手花巻南温泉峡の大沢温泉(高田貞一社長)は、坂上田村麻呂が蝦夷軍の毒矢で負傷した際、入浴し傷が癒えたという伝説が残る。花巻出身の詩人で作家の宮沢賢治は何度も大沢を訪れている。父親に連れられ子供のころ、学生時代、そして花巻農学校の教師時代に生徒たちを連れて来ている。また、詩人で彫刻家の高村光太郎は、宮沢家の縁で花巻に疎開し以後7年当地に住み度々大沢温泉を訪れ「本当の温泉の味がする」と喜んだ。

 現在、大沢温泉は3つの施設からなる。和風旅館の山水閣、茅葺き屋根の別館(旅館)菊水館、湯治場自炊部で、山水閣の宿泊の方は、豊沢川の渓流沿いの5つのお風呂巡りができる。山水閣にある檜の縁の内風呂と石造りの小ぶりの露天風呂がある山水の湯、岩造り半露天で深さのある豊沢の湯(冬期はガラス窓を閉め内風呂)、隣接する自炊部にはタイル造りで優しい曲線の内風呂薬師の湯、川にせり出した名物の露天風呂大沢の湯(混浴)、橋を渡って川向い菊水館の総木造りの南部の湯である。この他、山水閣宿泊客専用の貸切の家族風呂3カ所がある。


自炊部大露天風呂(混浴)

 山水閣は57室300人の収容。本館と新館があり、全室ウォッシュレットトイレ付き。川に面した部屋が多く、料理は月替りで岩手の季節の食材を使った会席膳を出している。平成10年にできた新館は、部屋付き風呂がないタイプがメイン。あまり利用されない部屋風呂をカットし、客室をゆったりした間取りにしている。新築の際、部屋に風呂を付けないのは珍しい。温泉を存分に味わってもらいたいからだ。

 泉質はPH9・2のアルカリ性の単純泉。肌がつるつるになり、体が芯から温まり冷めにくい。質は、湯治場が現在まで残っていることがその良さを物語っている。神経痛、リュウマチ、胃腸病、婦人病等々に効能がある。渓流を眺め、湯治場や茅葺き屋根の昔ながらの雰囲気を感じて湯巡りを楽しんで頂きたい。

大沢温泉山水閣
岩手県花巻市湯口字大沢181
TEL0198・25・2021
http://www.oosawaonsen.com/

 
 

<山形県・天童温泉>
ほほえみの宿 滝の湯
人と環境を育む農園

秋のイメージ料理

 将棋の里で知られる山形県天童市。人間将棋の舞台、舞鶴山を借景にする「ほほえみの宿 滝の湯」(山口元社長)は、人と環境にやさしい宿。

 人へのやさしさは、おもてなしの心だけでなく料理の「味覚」にも現れている。料理に使う食材は、自家農園で育てた無農薬有機栽培の野菜を取り入れ新鮮で安全、体にやさしい旬の料理の献立を考える。

 例えば、自家農園の野菜を使ったアイスクリームやシャーベットは女性に好評。男性には、手のひらサイズの大きな山形産マッシュルームを添えた山形牛ステーキ料理が人気。

 環境へのやさしさは、ホテルから出た「生ごみ」を館内でリサイクルし、有機肥料として農園で使用。循環型農園が人と環境を育んでいる。

ほほえみの宿 滝の湯
山形県天童市鎌田本町1-1-30
TEL023・654・2211
http://www.takinoyu.com/

 

<山形県・蔵王温泉>
深山荘高見屋
源泉かけ流しの湯を24時間

リニューアル本館モダン客室

 いまから1900年前、日本武尊の東征に従った吉備多賀由により発見されたという蔵王温泉は、日本最古の温泉地のひとつだ。1日8700トンという豊富な湯量を誇り、湯治やスキー、蔵王名物の樹氷とお釜の観光に訪れる客で年中にぎわっている。

 深山荘高見屋(岡崎重彌社長)は、蔵王温泉で5軒の宿泊施設を展開するタカミヤホテルグループの老舗旅館。創業は享保元年(1716)。温泉街の最も奥の高台にあり、当時と変わらない純和風のたたずまいをみせる「くつろぎの宿」だ。

 同館のこだわりのひとつ「温泉」。タイプの違う9つの風呂それぞれが源泉をかけ流しで使うぜいたくさだ。湯量が豊富なのはもちろん、24時間、いつでも入浴できるのがうれしい。

 本館1階の「長寿の湯」は、創業当時を思わせる昔ながらの木造の内湯。「離庵山水」1階の「せせらぎの湯」も、石づくりの露天風呂や露天桶風呂、ひのき湯、足湯が独自の趣をかもし出している。

 貸し切り風呂は、従来の露天「吉備多賀湯」に加え、「山の慈(めぐ)み湯」がこのほどオープンした。50分で2625円。当日予約制。

源泉かけ流し、創業以来こんこんとわき続ける「長寿の湯」

 泉質は「含硫化水素強酸性明ばん緑ばん泉」。胃腸病、眼病、傷のほか、美肌効果もあると評判だ。特に女性客に喜ばれそう。

 もうひとつのこだわりが「接客サービス」。「いまの建物は291年目ですが、老舗旅館ならではの伝統を生かし、時代時代に合わせたおもてなしでお客さまをお迎えいたします」とは、同館常務の岡崎純子さんの弁。

 「お客さまは大切な時間を当館でお過ごしいただくわけですから、心から寛いで、喜んでいただくために私たちは努めていかなければなりません。そんな精神を皆が忘れずに、徹底しています」。同館の優れたサービス精神は、常連客が多いという実績からも垣間見られる。

深山荘高見屋
山形県山形市蔵王温泉54
TEL023・694・9333
http://www.zao.co.jp/takamiya/

 
 

<山形県・かみのやま温泉>
月岡ホテル
24時間体制の託児施設

ベビーシッター付きキッズルーム

 月岡ホテル(堺健一郎社長)の「ベビーキッズ倶楽部ティンカーベル」が乳幼児を連れた家族連れに好評だ。この施設は昨年7月、山形県の旅館では初めてとなる、24時間体制の託児施設として登場。「親と子がそれぞれの環境で楽しんでほしい」との思いを込めた。

 「頑張るパパとママへのご褒美プラン」は、専門の保育士が子供の世話をし、その間、食事や温泉、エステなど思い思いの時間を過ごせる。通常1時間2500円のベビーシッター付きキッズルームが無料(最大3時間まで)になるなど、嬉しい特典が付く。保育士は全員が資格を持つプロなので安心。離乳食希望の場合はアレルギーの有無を聞いた上で、料理長が腕を振るう。

 零歳から9歳までの子供を預かる。手のかかる子供を持つ親にとっては朗報だ。

□月岡ホテル
山形県上山市新湯1の33
TEL023・672・1212
http://www.tsukioka.co.jp/

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<福島県・高湯温泉>
旅館玉子湯
茅ぶき屋根の外湯、今も

秋の「玉子湯」

 福島県・高湯温泉の旅館玉子湯(後藤省一社長)の創業は明治元年。古くから奥州3高湯の1つに数えられてきた名湯である。

 茅ぶき屋根の外湯「玉子湯」は、創業当時からある宿のシンボルだ。源泉から多量に湧き出る湯は自然のまま、水も熱も全く加えていない。泉質は硫黄泉でリウマチや皮膚病などに効能があり、湯治客も多い。

 庭園には3つの露天風呂と足湯が点在する。なかでも野天岩風呂「天渓の湯」は圧巻。高く積み重なった岩々を背に、木枠で囲った湯船には乳白色の湯がたっぷり。山の眺めもすばらしく、野趣を満喫できる。

 食事はいろり処が新設され、予約の際、部屋食かいろり処か選ぶことができる。

□旅館玉子湯
福島県福島市町庭坂字高湯7番地
TEL024・591・1171
http://www.naf.co.jp/tamagoyu/

 
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