Ｄ＆Ｓ列車「かわせみ やませみ」
ＪＲ九州は４日、観光列車「かわせみ やませみ」の運転を鹿児島本線・肥薩線の熊本―八代―人吉間でスタートした。同社では、Ｄ＆Ｓ（デザイン＆ストーリー）列車として紹介し、テーマを「人吉球磨を感じていただける旅」と位置づけている。
球磨川の自然豊かな渓流を飛び回るカワセミ、ヤマセミをイメージ。同社の「いさぶろう・しんぺい」号の運行する急勾配が続く通称「山線」に対し、急流球磨川に寄り添う通称「川線」を運行するため、「川線」に相応しいデザインとした。
内装には、人吉球磨産のヒノキを中心に、人吉産のスギや八代産のい草を使用。自然の香りと温もりを感じられる車内スペースにした。リクライニングシートやボックスシート、窓向きのカウンター席を設置している。球磨川の翡翠色をイメージし、１号車のかわせみ車両は青、２号車のやませみ車両は緑を基調とした。軽食を提供するビュッフェや地元特産品を販売するサービスカウンター、展望スペースも備えている。
毎日３往復の運転。定員は約７０人。料金は熊本―人吉間の大人片道、指定席利用時の普通運賃と指定席特急料金の合計で３２７０円。「やませみベンチシート」の指定席を利用の場合は追加で２１０円が必要になる。
