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地域観光 ■第2824号《2015年12月5日(土)発行》    
 

旧軍港の世界遺産化めざし、協議会がフォーラム開催
左から、多々見市長、朝長市長、小村市長、吉田市長

 戦前に旧海軍鎮守府があった神奈川県横須賀市、広島県呉市、長崎県佐世保市、京都府舞鶴市の市長でつくる旧軍港市振興協議会(会長・吉田雄人横須賀市長)が11月26日、文化庁の「日本遺産」への認定を目指し、初めて都内でフォーラムを開いた。4市は有形、無形の遺産のストーリーをまとめ来年4月の登録を目指す。

 フォーラムでは4市の市長が登壇し「旧軍港4市の近代化遺産の魅力について」と題したシンポジウムを開いた。「4市の近代化遺産を巡るスタンプラリーを旅行商品化できるのでは」(吉田横須賀市長)、「4市の海軍ゆかりのグルメ巡りもツアーになる」(小村和年呉市長)、「近代化の歴史を書物、ガイドブックにまとめることで国を守る大切さを伝えたい」(朝長則男佐世保市長)、「4港を回るクルーズ船を運航しては」(多々見良三舞鶴市長)など、活発な意見が交わされた。

 協議会は4市を紹介するホームページを新たに開設したほか、今後、連携事業を開催していく。



北陸カレッジ、最優秀賞は関西大に
関西大学の発表の様子

 北陸三県誘客促進連携協議会(富山県、石川県、福井県)とJR西日本は11月25日、大阪市のホテルグランヴィアで「北陸カレッジ(富山)」の成果報告会を実施した。参加した大学生が若者の目線で旅行プランを作成し、旅行会社などに提案した。最優秀賞には、関西大学(大阪府)が選ばれた。

 冒頭、JR西日本の堀坂明弘・常務取締役兼執行役員営業本部長は「大手旅行会社の北陸カレッジ関連の旅行商品は好調と聞いている。参加した大学生が旅行会社に就職したという例も出てきており、意義のある取り組みと考えている」とあいさつした。 

 成果報告会は、富山県立大学(富山県)、和歌山大学Aチーム(和歌山県)、広島経済大学(広島県)、神戸松蔭女子学院大学(兵庫県)、立命館大学(京都府)、和歌山大学Bチーム(和歌山県)、富山県立大学(富山県)、関西大学の順で発表。

 最優秀賞に選ばれた関西大学の旅行プランは、大学生の娘と母親をターゲットにして、薬やガラスをテーマに提案。プロモーションの手法では、物産や旅行商品の販売、北陸新幹線のインテリアを使ったイート・インコーナーのある物産展の開催などを提案した。

 参加した旅行会社からは、旅行プランやプロモーション手法への質問だけでなく、プランの作成のために収集したデータ、大学生の旅行ニーズについての質問が多く、旅行商品化への意欲の高さがうかがえた。



愛媛・坊っちゃん劇場、ミュージカルで地方創生へ
「鶴姫伝説」のワンシーン

 来年開館10周年を迎える愛媛県東温市の坊っちゃん劇場は「奇跡の劇場」と呼ばれている。劇場の運営は厳しいと言われる地方で、現在上演中の作品は観客動員数8万人を超える勢いだ。四国や瀬戸内の歴史、文化や偉人をテーマにオリジナルミュージカルを上演し、芸術と観光による地域活性化を目指している。今後は着地型観光プログラムとして県外への発信も強化していく。

 同劇場は2006年のオープン以来、小説「坊っちゃん」や坂本龍馬、正岡子規など地域の素材を生かした題材を一貫して上演することを特徴としている。完成度の高さにも定評があり、役者は宝塚や劇団四季などの出身者がそろう。また日露戦争時の松山捕虜収容所を舞台にしたロシア人捕虜と日本赤十字社の看護師の国境を越えた愛を描いた作品は、ロシア公演も行い大きな話題になった。

 客席は452席、ステージから客席までの距離は約22メートルと近く、生声が届くほど臨場感ある劇場で、日本で唯一オリジナルミュージカルを1年間上演する常設劇場。作品は毎年変わり、役者も作品ごとにオーディションを行っている。

 現在上演中の瀬戸内海の海賊を描いた「鶴姫伝説〜瀬戸内のジャンヌダルク」は2009年に上演された作品の再演で、中村時広知事が「一番好きな作品」と太鼓判を押す人気作。昨年11月から今年8月までの公演予定が、来年1月4日まで延長公演することが決まっている。

 仕掛けたのは松山市の総合食品メーカー、ビージョイグループ。地域に何か恩返しをすることはないかと考えていた宮内政三代表が、秋田県に本拠地を置く劇団「わらび座」と共同で設立した。

 劇場のテーマは「子どもたちの情操教育」と劇場を運営するジョイ・アートの越智陽一代表は語る。「子どもたちに地域の歴史や文化を引き継いでいくことを1番に考えている。2番目が地域の文化振興。地域の方や観光客に地域の良さを理解してもらい、子どもたちが自分たちの地域に誇りを持ってもらうことで、長い目で見た地域活性化につなげていきたい」。

 来年は10周年の節目を迎えるにあたり、原点回帰を目指して四国をテーマにした「お遍路さん」の物語を上演する。同作は初めて四国を巡回公演することも決まっている。「県外ではまだ知られていないのでハードルが高いが、出て行くのが一番のアピールになる」(越智代表)。

 県も坊っちゃん劇場を地域文化の発信地として注目する。道後温泉から車で30分、松山空港からは50分の立地を生かし、着地型プログラムとして売り出して行きたい考えだ。

 県経済労働部佐伯登志男観光交流局長は「道後温泉の宿泊と組み合わせるとちょうどいい半日のオプショナル観光プログラムになる。地域の文化を理解してもらえ、毎年演目が変わるので旅行コンテンツに向いている。ソウルには観光客が足を運ぶ劇場があり人気だ。坊っちゃん劇場も世界に誇れる劇場なので『松山に来たら坊っちゃん劇場』と言われるようアピールしていきたい」と語る。

 ANAセールも同劇場と連携して愛媛の地域創生を後押しする。東京、名古屋、大阪発の観劇プランや元NHKアナウンサー松平定知氏の歴史講演会をセットにした特別プランを販売し、県外からの送客に協力した。

 越智代表は将来の夢を、「学校観劇を支援するサポートシステムを使って昨年は2万4千人が観劇した。毎年2万6千〜7千人が観劇できるようになると愛媛の小学校4年生から高校を卒業するまでに2回観劇ができる。地域に埋もれている宝を舞台で表現していくことで、子どもたちに文化を引き継ぎ、地域活性化に貢献していきたい」と語る。





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