日本旅館協会北海道支部連合会は13日、会員旅館を対象に実施した宿泊実績調査の今年9月の結果をまとめた。シルバーウイーク（SW、秋の大型連休）の効果やインバウンドの好調持続で前年同月に比べて宿泊人員が5.3％増、売り上げが8.4％増となった。宿泊人員は外国人に限ると、36.6％増だった。

　北海道内の主な観光地、温泉地14地区に所在する旅館109軒から回答を得た。

　地区別で前年同月の実績を上回ったのは、宿泊人員で10地区、売り上げで12地区。売り上げでは、「登別温泉・カルルス温泉」の19.0％増、「洞爺湖温泉・支笏湖・日高・えりも」の18.0％増などの伸びが目立った。

　9月からは北海道が発行したプレミアム付き旅行券（対象・道内客、道外客、外国人）の使用がスタートした。宿泊施設の間からは、多くの利用があるとの報告がある一方で、利用者の記入、宿泊施設の事務などに手間がかかるとの感想もあった。

　戸倉上山田温泉旅館組合連合会（長野県、若林正樹会長）のキャラバンが13日、東京の観光経済新聞社を訪問し、来年放送されるNHK大河ドラマ「真田丸」のゆかりの地を巡るバスツアーを宣伝した。

　歴史探訪バスツアー「真田三代史跡めぐり」が11月1日から、同県鹿教湯温泉の斎藤ホテル・バーデンツアーズの主催で運行。JR上田駅を午前10時に出発し、大河ドラマ館、真田山城（本城跡）などを巡り、上田駅に午後4時着。戸倉上山田温泉では宿泊客を上田駅まで送迎する。

　戸倉上山田温泉発の定期観光タクシー「真田幸村のふるさとと上田城」も7月1日から運行している。

　「全国の夜景百選に選ばれている姨捨の夜景ツアーや、11月下旬まで行われている上山田の農園でのりんご狩りも好評です」とキャラバン。

　兵庫県豊岡市瀬戸のホテル金波楼（西松伸二社長）は、11月7日から来年3月末まで、恒例のズワイガニ料理の冬の宿泊プラン「旬彩浪漫」を販売する。かに料理専門店「かに道楽」発祥の宿が提供する日本海と但馬の冬の味覚が楽しめる会席料理となっている。

　同プラン「かにフルコース」は、厳選されたズワイガニを使った贅沢なコース。茹蟹1匹や蟹刺し、蟹法楽焼や蟹釜飯など、趣向を凝らしたズワイガニのフルコースが楽しめる。

　「かに会席　金波」では、蟹刺し、蟹すき、蟹釜飯といった定番のズワイガニ料理に加え、国産黒毛和牛の溶岩石焼きがついた豪華会席を提供する。

　平日プラン「潮騒の膳」は、ズワイガニと但馬の食材を組み合わせたプラン。但馬の近海で取れた活鮑の陶板焼きも味わえる。

　1日5組限定の地元タグ付き活松葉蟹を2匹使用した「活松葉蟹づくし」は、11月10日から来年3月20日まで販売。金波楼最上級の料理が堪能できる。

　料金は、「かにフルコース」平日（8人以上からの販売）1泊2食付で1人1万9千円（税別）。「活松葉蟹づくし」は2人1室利用、平日1泊2食付きで1人4万5千円（税別）。昼食のみの日帰り「かに昼食」プランは6千500円（税別）から用意している。

　「料理長推薦の追加お料理」（要予約）として、「但馬牛サーロインステーキ」、「旬のお造り（三種盛）」、「かに天婦羅」、「かに雑炊」を用意した。

　また、宿泊客は水族館城崎マリンワールドに2日間入場できる「2DAYパス」が半額になる。