全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会（全旅連）青年部（桑田雅之部長＝長野県・菅平高原温泉ホテル）は7月2〜13日にイタリア・ミラノで開かれた「ミラノ国際博覧会」に参加。来場者に旅館と日本文化をPRした。

　青年部から14人、また全旅連女性経営者の会（JKK）から2人が参加。博覧会の日本単独PR会場「ジャパンサローネ」の政府展示エリアで、観光庁、日本政府観光局（JNTO）と連携し、ブース内でのイベント、広報活動に協力した。

　会場を訪れた約1200人に浴衣の試着や折り紙体験、茶道の披露などを通して日本文化を紹介。

　11日は「ジャパンデー」と題した日本をPRするイベントが開かれ、現地の旅行業者、メディア関係者ら約60人を招待したセミナーで英語による旅館の紹介、着物や浴衣を着た青年部員によるもてなしの実演を行った。回廊にあるブースには安倍晋三首相夫人の昭恵さん、国土交通大臣政務官ら政府関係者も訪れた。

　青年部は「今後も引き続き海外でのRYOKANブランド認知向上のための情報発信を積極的に行うとともに、観光関係者とのさらなる関係強化を行う」としている。

　日光千姫物語（栃木県日光市、根本芳彦社長）は6月から、外国人観光客向けに一眼レフデジタルカメラのレンタルサービスを始めた。重いカメラを持参することなく日本での旅行を楽しんでもらいたいと企画。撮影した写真データ入りのSDカードは日光東照宮特製の印籠型ケースに入れて持ち帰ってもらう。

　レンタルするのはニコン製の最新型カメラ「D750」「D5500」の2機種。充電済みバッテリーと8ギガのSDカード、多言語のマニュアル、撮影スポットのパンフレットを付けて1泊2日で税込み9千円〜1万3千円で貸し出す。

　旅行者は同館のコンシェルジュデスクで申し込むほか、ウェブサイト、旅行会社での事前予約が可能。

　「サービスの情報がSNSなどを通して拡散されることを期待する」と同館。

　同館では同様のサービスを日光の他の旅館・ホテルにも拡大したいとしている。