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トラベル ■第2685号《2012年12月15日(土)発行》  
 

JATAが復興支援プロジェクト、東北6県視察に1千人
3日に行われたJR上野駅での出発式

 旅行会社の社員約千人が3、4日の1泊2日で東北6県を訪れ、観光地などの現状を視察した。東日本大震災で被害を受けた東北地方の復興を支援する、日本旅行業協会(JATA、菊間潤吾会長)の「行こうよ!東北」プロジェクト。各会員旅行会社は、視察で得た情報を生かし、今後、旬の魅力ある新商品を企画し、東北への送客に努めていく。

 JATAが総勢約千人という大規模なプロジェクトを国内旅行に関して行うのは初めて。参加者は121社・935人。このうち現地からの参加者などを除いた約800人は3日朝、東京から東北新幹線を利用して東北入りするためJR上野駅に集合。出発式で菊間会長は「旅行会社の社員が実際に東北の今の状況を目にしてもらうことが重要だ」と支援プロジェクトの意義を説明した。

 視察は日帰りコースも含む県別の28コースに分かれて実施した。宮城では気仙沼や松島、福島では大内宿や東山温泉などを訪問。菊間会長も青森の浅虫温泉・八甲田コースに同行した。

 商品造成担当者ら35人が参加した岩手県「世界遺産の平泉と遠野 語り部ガイドとめぐる釜石」コースでは、まず平泉文化遺産センターを見学。一行を歓迎した平泉町の菅原正義町長は「通常はこの時期、観光客がほとんどいないが、お客さまがたくさん来ている。世界遺産効果はすごい」と人気ぶりを話した。その後、中尊寺、毛越寺を見学した。

 宿泊先の花巻温泉郷・ホテル志戸平では懇親会が催された。地元側としてあいさつした岩手県県南広域振興局経営企画部の岩間隆部長は「冬の岩手も素晴らしい観光資源があることを知ってほしい」と要望。また、ホテル志戸平の久保田浩基社長は「東北観光博という枠組みがなくなっても、着地型商品を作るプログラムをぜひ続けてほしい。まだまだ岩手県はじめ東北はきびしい状況だ」といっそうの商品造成と送客を依頼した。

 翌4日は、震災で被災した大槌町役場を視察。釜石市の観光ボランティアから説明も聞き、復興現場の現状を知る。釜石市・釜石大観音も訪れた。全行程を終え、新花巻から東京に帰着した。



ANTA、中四国の旅をアピール

 全国旅行業協会(ANTA、二階俊博会長)は、東日本大震災からの日本各地の観光振興を支援する活動の一環として、中国・四国地方への旅行をアピールするため、主な祭りなどをデザインしたポスター=写真=を作成。全国の観光関係団体、観光行政、交通機関に配布したほか、一般への露出を増やすため消費者生活センター、商工会議所、大学などにも送った。

 昨年9月に製作した東北・東日本各地の主な祭りをデザインしたポスターに続く第2弾。キャッチコピーは「『地旅』で出会う日本の笑顔 ようこそ中国・四国! 元気な日本へ!」。中国・四国地方をはじめとする日本各地の魅力ある着地型旅行「地旅」を通じて、元気な日本を取り戻してもらうことを狙いとする。

 描かれているのは、中国地方が鳥取県の「しゃんしゃん祭り」、島根県の「石見神楽」、岡山県の「桃太郎」、広島県の「やっさ踊り」、山口県の「先帝祭」。四国地方は徳島県の「阿波踊り」、香川県の「こんぴら舟々」、愛媛県の「宇和島牛鬼まつり」、高知県の「よさこい鳴子踊り」となっている。

 ポスター下部では東北観光博への来訪も呼び掛けている。

 ANTA会員には会報誌「ANTA NEWS」の新年号とともに配る。



年末年始の国内旅行人数、前年比1%増の2937万人
 JTBは5日、年末年始(12月23日〜来年1月3日、出発日基準)の宿泊旅行の動向を発表した。国内旅行人数は前年比1.3%増となる2937万1千人と予測。1月4日を休めば9連休が可能な日並びから、近場の旅行だけではなく、沖縄や九州、北海道など長距離方面への旅行者が増加する見込みだ。

 旅行日数は1泊2日が32.7%、2泊3日が27.3%と主流だが、「昨年よりも3泊以上の宿泊をする人が増えそう」とJTB。平均旅行日数は昨年より0.2日程度の増加となる模様だ。

 出発日のピークは12月29日と31日。昨年は12月30、31日に集中したが、今年は12月29日から1月2日までの5日間にピークが分散している。旅行代金が比較的安い1月3日以降に出発する人も多い。帰着日のピークは1月2、3日と5、6日で山が2つ。

 方面別では、今年開業の東京スカイツリーや、改装を終えた東京駅周辺を中心に都心のホテルがクリスマスから年末年始にかけて人気を集めている。来年に式年遷宮を迎える伊勢神宮では、正月の参拝客が増える見通しで、12月31日から年明けまで三重県.鳥羽、賢島、長島地区の温泉施設などの予約が前年を大きく上回っている。

 東北地方では、来年の大河ドラマの舞台である福島県会津の奥座敷.東山温泉や、土湯、磐梯熱海の予約が堅調。現地を旅行することで震災復興を応援しようという動きが続いている。

 旅行目的では「家族や友人と一緒に過ごす」や「実家で過ごすため」の回答が多く、昨年から引き続き「絆」を大切にする傾向が見られる。

 旅行平均費用は3万800円で、前年よりも0.4%増える見込み。

 一方、海外旅行人数は1.3%増の3002万8千人となり、6年ぶりの3千万人台に達する。過去最高を記録した1996〜1997年の68万4千人に次いで2番目となる。

 方面別では、長期の休みを利用したヨーロッパ、アメリカ方面の人気が高く、またハワイや東南アジアなども人気。長距離方面の旅行者比率が高まるため、旅行平均費用は2.6%増の20万7千円になる見込み。



JALのドラえもんジェットが国内線就航
ドラえもんジェットの特設サイト

 日本航空(JAL)グループは12日から、特別塗装機「JALドラえもんジェット」を国内線に就航させた。3月公開の映画作品とのタイアップ企画で、関連ツアーやオリジナルグッズも販売する。ドラえもんグッズが当たるインターネット限定予約キャンペーンも3月末まで行う。

 特別塗装機は「映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館」との共同企画として、人気キャラクターや作品タイトルとなっているひみつ道具が機体に描かれた。機内ではドラえもんによるウェルカムコメントが放映されるほか、ドラえもんのヘッドレスカバーなどで演出している。

 就航期間は3月下旬まで。就航する路線や便名については前日の夕方にホームページで発表する。

 ジャルパックはドラえもんジェット就航を記念して「ドラえもんルーム」での宿泊や、新千歳空港内の「ドラえもん わくわくスカイパーク」でスタンプラリーが楽しめる北海道ツアーを発売した。ホテル室内にはドラえもんのアメニティをそろえるほか、スカイパークの入場券やドラえもんをモチーフにしたオリジナルスイーツ、オリジナルグッズをプレゼントする。



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