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インバウンド ■第2548号《2010年2月6日(土)発行》
外客の3割がノートPCで日本の観光情報収集
日本政府観光局(JNTO)が、観光案内所「ツーリスト・インフォメーション・センター」(TIC、東京・有楽町)を利用する外国人旅行者を対象にアンケート調査した結果、欧米豪を中心とする旅行者の約3割がノートパソコン(PC)を持参して旅行情報などを収集していることが分かった。旅行者がパソコンや携帯電話などを活用して収集しようとしている情報には、宿泊施設に関する情報も上位に挙げられた。
調査の回答者数は433人で、TICの利用が多い欧米豪の旅行者が87.7%を占めた。年齢層も比較的若く20、30歳代が72.5%に上る。調査期間は昨年8月17日〜9月30日。
「日本旅行中にどのような通信機器で情報を収集するのか」を質問したところ、「自分のノートパソコン」が33.9%に達した。このほか「インターネットカフェ」が27.7%、「宿泊施設の端末」が24.0%、アイフォンなどの「スマートフォン」が16.9%、「携帯電話」が10.9%。
これらの通信機器を使って日本旅行中に収集したい情報(複数回答)では、「メール受信」を除くと、「宿泊施設の情報と予約」が44.3%、「地図情報」が44.0%、「観光地や施設の情報」が43.7%だった。交通機関や観光案内所、イベントに関する情報もそれぞれ15%前後に上った。
収集したい情報の上位に宿泊施設が入ったことについて、JNTOの塚本恭丈・観光情報センター長は「外国人旅行者がどのようなサイトをみているのか、とても興味深く、今後、機会を捉えて調査したい」と話した。
関心高い体験 日本食や旅館
TICでのアンケート調査では他の質問も設けた。訪日旅行での「関心のある体験」では、「日本料理を食べる」が最多の回答だったほか、「旅館滞在」「温泉」も上位に入った。「購入したい品目」では、「日本茶」が最多の回答を集めた。
関心ある体験では、20の選択肢から5つを選んでもらった。トップの日本料理は70.2%の旅行者が挙げた。「伝統的建築様式」「伝統的日本庭園」の見学が2、3位。前回6位だった旅館滞在は4位に上がり、35.9%の旅行者が選んだ。5位が「温泉」、6位が「買い物」だった。
購入したい品目は、前回3位だった日本茶がトップ。日本食のブームなどで定番となっているほか、持ち運びの負担が少ないこと、価格帯が幅広いことなどが理由とみられている。このほか「カメラ・デジタルカメラ」「着物、ゆかた」「菓子」が上位に入った。
JITSA、中国人らに旅程管理研修
あいさつする藤野会長(写真左)
日本インバウンド観光支援協会(=JITSA、東京都新宿区、藤野公孝会長)は1月30、31日の2日間、訪日中国人観光客の案内業務にあたる旅行会社社員らを対象にした「旅程管理研修」を東京・西新宿の新宿ニューシティホテルで開いた。
中国人7人、台湾人12人、帰化して日本国籍を取得した元中国・台湾人4人の合計23人が受講。日本添乗サービス協会(TCSA)発行のテキスト「旅行業法令と約款・添乗員の地位と責任」「国内添乗業務」「添乗員の基本教本」で学び、旅程管理研修を修了した。
観光経済新聞の取材に応じた同協会の西野進事務総長は「日本でガイド業務を行うためには観光庁長官が実施する通訳案内士試験に合格し、都道府県に氏名、住所などを登録する必要がある。日本政府観光局(JNTO)は毎年9月に北京、ソウル、台北で同試験を行っているが合格率は10%程度と低く、仮に合格しても保証人をたてないと都道府県に登録することができないため、合格者がスルーガイドとして訪日しても無資格ガイドと見なされてしまう」と現制度の問題点を指摘。その上で「通訳案内士試験を受験する日本人は英語が中心。中国語、韓国語の通訳案内士は圧倒的に不足している」と話した。
また、今回の研修の狙いについては「通訳案内士の養成には時間がかかる。まずは国内旅程管理主任者の資格を取得してもらい、全体の底上げを図っていきたい」と説明した。
日本インバウンド観光支援協会は、訪日観光旅行の円滑化、適正化などを目的に昨年10月25日、元国土交通大臣政務官で前参議院議員の藤野公孝氏を会長に設立された一般社団法人。今回の研修が最初の事業活動となった。次回の旅程管理研修は、3月2、3、4日の3日間、韓国・ソウルで行う。
同協会は、日本に訪日観光客を送客する韓国、中国、香港、台湾など東アジア圏の旅行会社と、日本の旅館・ホテルをインターネット上で直接結びつけるビジネスマッチングサイトを現在開発中。3月に開設する予定だ。
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