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ビジネス ■第2512号《2009年4月25日(土)発行》  

リョケン、石川・ゆのくに天祥で旅館大学セミナー
150人超が集まったセミナー

 温泉、観光地の旅館・ホテルの経営指導に定評があるリョケン(本社静岡・木村臣男社長)の恒例の「旅館大学セミナー」(通算142回、今年度1回目)が14、15の両日、石川県山代温泉の「ゆのくに天祥」に、全国から150人を超える旅館・ホテルの経営者、幹部社員を集めて開かれた。

 今回のテーマは「ゆのくに天祥の品質重視の経営への取り組み」。高い業績を維持し続ける同館の経営手法を、経営・財務戦略、サービス、施設整備など、それぞれの面から具体的な実践事例を紹介。また昨年6月にオープンした全室スイート客室の特別フロア「然Zen」にみる商品づくりの取り組み方を学んだ。

 1日目はリョケンの木村社長のあいさつで開講。数班に分かれて、改装された同館の大浴場、食事どころ、客室を見学。個人・グループ客対応の施設づくりに参加者は真剣な眼差しを向け、「経営の参考になる」との声がしきりに聞かれた。

 また同館を経営する株式会社ホテルゆのくにの新滝英樹専務が「ゆのくに天祥の品質重視の経営への取り組み」と題して講演した。

 同氏は、地元のグループ客、ファミリー客を最大のマーケットとして(1)お客さま満足度(2)財務バランスを重視した経営──などの事例を紹介。「不況期こそ個人客の絞り込み、仕組みの見直し、そして再生させることに取り組み、社員のモチベーションを上げ、『危』は『機』なりと、みな同じ条件にあるのだから、今までできなかったことにチャレンジしたい」と語った。

 また同社の新滝有紀子業務室長が「お客さま満足度向上のために」をテーマに講演。全社員がサービス理念を持ち、高品質旅館を目指し、(1)スマイル&クリーンキャンペーン(2)お客さまの声(アンケート)を最大限に活用(3)社内ミーティングの充実──を行っている事例を紹介。「当たり前のことを当たり前に繰り返すことの大切さ、そこから小さな感動、生きた言葉が社員から返ってきて、お客さま満足度につながる」と結んだ。

 2日目は、「まだまだあるぞ! 販売対策50の方法」のテーマで、販売対策のヒントとなるさまざまな事例、手法をパネルディスカッション形式で、リョケンの浜荻仁志常務、向笠圭治取締役本部長、福地紀之本部長、佐野洋一本部長、鈴木正人主任研究員らの各氏から発表したが、厳しい現況だけに、熱心に聞き入る姿が目立った。

 次回の旅館大学セミナーは、静岡県・浜名湖かんざんじ温泉「ホテル九重」で、12月15、16日に開催予定。



旅館、08年の平均稼働率は41%
 コンサルタントのリョケンはこのほど、全国の旅館を対象に08年の営業と財務・損益状況を調査した。それによると、調査旅館の平均定員稼働率は40.5%、宿泊客1人当たりの平均総消費単価は1万9762円、客室1室当たりの平均年間売上高は1408万8千円などとなった。また、償却前営業利益率(GOP)の平均は11.0%だった。

 定員稼働率は、30%以上40%未満の旅館が全体の47.4%と半数近くを占めた。このほか、50%以上が全体の13.2%、30%未満が同7.8%あった。最も高い旅館は59.4%と回答した。

 宿泊客1人当たりの売上高は基本宿泊料が平均1万3536円、付帯単価が同6226円。付帯単価のうち、飲食料は同1873円、売店は同1475円だった。このほか日帰り客1人当たりの売上高は同4775円。

 GOPは5〜9%台の旅館が35.9%と最も多い。10〜14%台も33.3%と多くを占めている。20%以上を確保している旅館は2.5%と少ない。このほか15〜19%台が17.9%、5%未満が10.3%。

 売上原価率は平均24.7%。売上に対する人件費率は30.9%で、うち外注率は3.1%。

 売上に対する諸経費率は平均33.4%。このうち送客手数料比率6.0%、広告宣伝費比率2.3%、水道光熱費比率5.2%、修繕費比率1.9%──などとなった。

 調査は46軒の旅館に実施した。調査旅館の平均客室数は86室、平均収容力は436人。



08年度の旅行業倒産は7件増の49件に
 帝国データバンクによると、旅行業者の08年度(08年4月〜09年3月)の倒産は49件で、前年度を7件上回った。負債総額は90億4500万円で、同50億6200万円の大幅増となった。

 3月単月の倒産は3件で前月と同数、前年同月を2件下回った。負債総額は20億9600万円で前月を17億2600万円、前年同月を18億6400万円上回った。



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