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  トラベル ■第2467号《2008年5月17日(土)発行》  

旅行大手2社がHP刷新、利便性向上で顧客取り込み
KNTの新しいHPの画面。大きなボタンを配置するなど工夫


 旅行大手2社が相次いで自社ホームページ(HP)をリニューアルした。JTBは売れ筋の国内宿泊を前面に出し、KNTは予約までの動線を明確化。それぞれ、利用者にとって使いやすいサイトにすることで、顧客の取り込みを図るのが狙いだ。

 KNTは4月10日、サイトのリニューアルを完了した。従来はマウスの位置で画像が切り替わるトランプめくりのようなデザインを採用していたが、「アニメーションの利用でページ全体を開くのに時間がかかる上、欲しい情報に行き着くのに手間がかかった」(同社eビジネス事業本部カンパニー、金成哲夫課長)。

 リニューアルにより、トップページの最上段に特集ページの入口を設置し、今売りたいものを明確に打ち出せるデザインにした。その下には、「国内旅館・ホテル予約」「国内」「海外」のボタンを配置。「利用者が見たい内容にすぐにたどり着けるデザイン」(金成課長)を目指した。また日程や行き先を選ぶと旅行商品を探せる検索窓も置き、トップページから直接商品の検索内容に行けるようにした。

 このほか地方発着商品の専用ページを充実し、各地の担当者が地域のニーズに合わせ造成した商品をスムーズに紹介できるようにした。

 今後は6月をめどにステイプラスのモバイルサイトをリニューアルし利用者の拡大を図るほか、5月には各団体旅行支店が造成した趣味性の強い旅行を集めたコンテンツ「テーマトラベルパーク」を正式にリリースし、小口のテーマ旅行の需要取り込みを図る。

 JTBのHPは、昨年までユニークユーザーで1日平均20万人のアクセスを誇っていたが、ここにきて2〜3割減少。トップページを見ただけでサイトを退出する離脱率も大きかった。「情報量の多さでは定評があったが、予約を取るサイトとして機能していないのではないか」(JTB旅行事業本部営業企画チーム、鈴木章敬マネージャー)。4月30日にリニューアルした理由だ。

 HPで売れている商品は、おおよそ国内宿泊6割、海外ツアー3割、国内ツアー1割という比率。従来のトップページでは各種の情報をまんべんなく並べ、それに伴って文字も多かった。

 今回のリニューアルで、ユーザーが求めている国内宿泊をメーンに据え、日本地図を大きく配置した視覚的なデザインに変更した。さらに、トップページから入って予約完了画面まで従来約5回のクリックが必要だったものを約3回に短縮するなど、ユーザビリティの向上を図った。



GWの旅客、陸・空とも伸び悩み

 このほどゴールデンウイーク(GW)期間中(4月25日〜5月6日)のJR、航空会社、高速道路各社の輸送・利用実績がまとまった。JRグループ6社は利用者が前年比5%減。空路の総旅客数は、JALグループが前年比2.5%減、ANAグループが同5.7%減。各社とも前年割れした。高速道路も主要9区間中7区間が前年実績を割り込んだ。日並びの悪さに加え燃油価格高騰の影響もあり、各社とものび悩んだ形となった。

JR 後半好調も、前年割れ
 JRグループ6社の旅客数は、前年比5%減の1173万2千人。日並びから前半の動きが鈍く、後半は線区によっては前年実績を超えたものの、全体としては低調。

 JR北海道は主要4線区の特急、急行列車の利用者数が前年比6%減の35万6千人。本州、函館、旭川、釧路の各方面とも前年割れ。

 JR東日本は新幹線、特急、急行列車の利用者が、前年比6%減の458万人。新幹線は同5%減、在来線が同8%減。このうち、秋田新幹線が同10%減。羽越本線(同10%減)、内房線(同13%減)、東海道本線(同14%減)も2ケタ減となった。

 行楽地最寄り駅の降車人員は、山梨県の大月駅で前年比9%増の43万4千人と伸びた一方、期間中「弘前さくらまつり」があった青森県弘前駅は、57万4千人で、同29%減と大きく減らした。首都圏での近距離切符の発売実績は、鉄道博物館のある大宮駅で同6%増の91万3千枚。

 JR東海は東海道新幹線と在来線7線区で前年比4%減の352万5千人。前半は新幹線、在来線とも前年比2ケタ減だが、後半は新幹線(同5%増)、在来線(同1%増)とも好調だった。

 JR西日本は新幹線で同5%減の2千5万人。在来線。いずれもGW前半は大きく前年を割り込んだが、後半は新幹線(同4%増)、在来線(同1%増)とも前年を超えた。

 JR四国は瀬戸大橋線で同4%減の312万8千人、主要3線区で156万5千人と前年を下回った。

 JR九州は在来線特急が主要3選区計で約66万4千人と前年並。新幹線は同3%減の約12万8千人。

航空各社 座席絞り込み影響
 JALやANAなど国内航空路線を運航するキャリアの利用実績は、各社とも前年を割り込んだ。提供座席数を前年比2〜3%前後絞っていることが影響した。

 日本航空、ジェイ・エア、JALエクスプレスの利用状況は、総旅客数が126万8236人で、前年比3.1%の減少。利用率は同0.2%増の65.4%で、横ばいの結果となった。方面別では関西、沖縄・奄美方面が好調。

 ANAグループの利用状況は、総旅客数が145万5585人で、同5.7%の減少。利用率は63.4%だった。方面別では九州方面が好調。提供座席数を同1.4%増やしたことが奏功し、旅客数は同1.1%増。

 スカイマークは、総旅客数が12万5190人で、前年比4.9%の減少。路線別では羽田〜那覇便で提供席数を同38.7%増やしたことから、旅客数が同37.6%増と好調だった。全路線の利用率は81.6%で、同2・4%の減少となった。

  エア・ドゥは、総旅客数が5万9428人で、前年比9.9%の増加。提供席数を同9.5%増やしたことが奏功した。路線別では札幌〜東京便の提供座席数を前年に比べ30%増やしたことなどから総旅客数が同23.6%増加した。全路線の利用率は、79.7%で、同0.2%増と横ばいだった。

 スターフライヤーは総旅客数が3万2953人で前年比15.1%の減少となった。全路線の利用率は67.6%で、同6.3%減と伸び悩んだ。

高速道路 前年割れ路線目立つ
 高速道路3社の期間中の高速道路利用状況(速報)は、主な高速道路(道央、東北、関越、東名、中央、名神、東名阪、山陽、九州)の1日あたりの利用台数が442万4662台で、対前年1.2%減だった。前年割れした路線が目立つ。大きな利用台数の減少はないものの、ガソリン価格上昇の影響もあるようだ。

 道路別では、中央道(対前年1.3%増)、九州道(同0.1%増)が前年実績を超え。このほか、道央道は同5.4%減、東北道は同2.4%減、関越道は同0.2%減、東名道は同1.8%減、名神道は同2.0%減、東名阪道は同6.1%減、山陽道は同0.5%減と軒並み前年割れ。道央道、東名阪道の減少が目立つ。

 渋滞回数は、10キロメートル以上の渋滞が214回で、対前年15.4%の減少。30キロメートル以上の渋滞は28回で、同40.0%の増となった。



JTB、ポイントプログラムサービスを全国展開へ

 JTBは8日、商品購入などで貯めたポイントを旅行代金の支払いに充当することもできるポイントプログラムサービスの全国展開を開始した。これまでは首都圏や東北など地域を限定して展開していた。

 全国のJTBグループ各販売店でパッケージ商品の購入時に加え、旅先のレストランや土産品店といった約1500の加盟店の利用でポイントを与える。貯まったポイントは1千ポイント(1千円相当)から旅行代金の支払いに充てることが可能。専用カードには旅行積立プログラムが搭載されており、年利換算1.5%のサービス額が加わる仕組みもある。

 利便性を高め、顧客の囲い込みむこと旅行販売を促進するのが目的。現在の会員数は約70万人で、全国展開により100万人を目指している。



阪急交通とNEXCO中日本が高速道見学のツアー発売

 NEXCO中日本と阪急交通社は、7月5日に開通する東海北陸道を多くの人に見学してもらい高速道路事業への理解を深めてもらおうと、開通前の東海北陸道を見学できる日帰りバスツアー「開通前の東海北陸道通り抜け・飛騨トンネル見学と世界遺産白川郷や高山散策」を共同企画し、発売する。NEXCO中日本が協力し、建設中の高速道の見学を組み入れた旅行商品は初めて。

 ツアーでは、開通前の延長10.7キロの飛騨高山トンネルを含む白川郷インターから飛騨清美インター間をバスで通り抜ける。飛騨河合パーキングエリアで下車し飛騨トンネルの坑口付近を見学する。また、世界遺産の白川郷の散策や飛騨牛料理の食べ歩き、温泉入浴も楽しめる。

 昼食には、NEXCO中日本が管理するサービスエリア(または一部百貨店など)で限定販売されている、各地の旬の素材を使ったお弁当「速弁」を用意。お土産には、東海北陸自動車道の飛騨トンネルの貫通地点で採取した貫通石を缶に封じこめた、NEXCO中日本のオリジナルグッズ「石貫徹」が付く。

 期間は6月23日、24日、28日、29日、30日の5日間。価格は平日(23日、24日、30日)は8980円。土日(28日、29日)は9980円。



KNT、新宿で「メイトの日フェスタ」


 KNTは10日、東京都のJR新宿駅東口・新宿ステーションスクエアで、「メイトの日フェスタ」を開いた。4月1日に宣伝本部長に就任したテレビ番組のキャラクター、ガチャピンとムックが登場して盛り上げたほか、静岡県下田市など各観光地のPRやスイーツのプレゼントなどを行い、日頃の同社国内企画旅行商品「メイト」の利用への感謝を示した。

 あいにくの雨となった同日だが、広場には家族連れのほか、沖縄の伝統芸能「エイサー」や長野県の「諏訪太鼓」の演舞を前に、立ち止ってカメラを構える外国人客や一緒に指笛を吹いて盛り上がる人も見られた。

 各地のPRタイムには、下田市のほか、奈良県や横浜市などから観光課の職員やマスコットなどが参加=写真。イベントや見どころのアピールを行ったほか、クイズやじゃんけん大会を行い、参加者に各地の宿泊券や特産品などのプレゼントなどを贈った。



クラツーSNSに夫婦デュオ「チェリッシュ」参加

 クラブツーリズムとディー・エヌ・エーが運営する中高年向けのソーシャルネットワーキングサービス(SNS)の「趣味人倶楽部」(しゅみーとくらぶ、http://smcb.jp/)は1日、夫婦デュオ「チェリッシュ」の日記掲載を始めた。利用者が無料会員登録などをすることで閲覧できるようにした。新規会員の拡大を図る。

 趣味人倶楽部は昨年12月にクラツーが携帯SNS「モバゲータウン」運営のディー・エヌ・エーと組んで開始。利用者層をクラツーの主要顧客である中高年層に絞り、ディー・エヌ・エーのSNS運営ノウハウを投入することで利用者を増やしている。現在の利用者の中心年齢は40代から60代で4月の月間アクセス数は1千万PV。

 71年にデビューし、「てんとう虫のサンバ」などのヒット曲でシニアになじみの深いチェリッシュをサイトに登場させることで、同世代層の会員登録を促す。チェリッシュの最新CDや6月24日に開くコンサートのチケットが当たるキャンペーンも行う。



主要13社月別実績・3月分


 鉄道旅客協会は7日までに、加盟旅行業13社の今年3月の取扱額をまとめた。それによると、総取扱額は前年同月比3.8%減の2943億4717万円で、前年を上回ったのは読売旅行(1.9%増)とJTBトラベランド(0.2%増)の2社にすぎない。

 国内旅行は1.5%減の1753億379万円だった。前年を上回ったのは東武トラベル(5.3%増)、読売(4.7%増)、JTB(2.8%増)の3社のみ。2ケタ減の業者はないものの旅行需要の冷え込みが気になるところだ。

 海外旅行も7.5%減の1132億427万円と低迷。4社が2ケタ減を強いられ、海外に強い阪急交通社も9.3%減となった。

 外人旅行は前年並みの43億315万円。2月も伸び率はそう高くなく、これまでの増加基調から見ると、ここ2カ月は低位で推移している。

 この結果、昨年4月からの累計は総取扱額で前年同期比0.3%増の3兆6545億4543万円となった。この時点で前年実績を上回っているのは阪急交通社やJTB、JTBトラベランドの3社。国内旅行は1.3%増の2兆1965億4080万円、海外旅行は2.3%減の1兆3798億9073万円、外人旅行は31.8%増の582億1051万円。

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