にっぽんの温泉100選 | 人気温泉旅館ホテル250選 | 5つ星の宿 | 部門別100選 | 宿のパンフ | ベストセレクション | 宿の必需品 | 観光経済の本

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
  アーカイブ
→ PR
→ 宿の必需品
目次
→ 観光業界人インタビュー
→ このひと
→ いらっしゃいませ!
→ 最新宿泊&施設情報
→ 特集
→ データ
→ 注目トピックス
→ 2016年のニュース
→ 2016年の写真ニュース
→ 2015年のニュース
→ 2015年の写真ニュース
→ 2014年のニュース
→ 2014年の写真ニュース
→ 2013年のニュース
→ 2013年の写真ニュース
→ 2012年のニュース
→ 2012年の写真ニュース
→ 2011年のニュース
→ 2011年の写真ニュース
→ 2010年のニュース
→ 2010年の写真ニュース
→ 2009年のニュース
→ 2009年の写真ニュース
→ 2008年のニュース
→ 2008年の写真ニュース
→ 2007年のニュース
→ 2007年の写真ニュース
→ 2006年のニュース
→ 2005年のニュース
→ 2004年のニュース

  ビジネス ■第2484号《2008年9月20日(土)発行》  

全国企業の景気DIは6カ月連続で悪化、03年以来の低水準に


 帝国データバンクが今年8月、全国の企業に行った景気動向調査によると、同月の景気動向指数(景気DI=0〜100、50が判断の分かれ目)は30.3で、前月比0.9ポイント悪化した。6カ月連続の悪化で、03年5月(28.5)以来、5年3カ月ぶりの低水準となった。業界別では不動産が過去最低を記録。地域別では10地域中、東北を除く9地域で悪化した。「企業活動は停滞感が増幅。国内景気は後退局面が続いている」(帝国データバンク)。

 調査は全国企業2万1千社に行った。有効回答企業は1万751社で、回答率51.2%。

 業界別では不動産が25.2で、前月比2.5ポイント悪化した。世界的な金融市場の混乱や信用収縮、マンション不況など購買意欲の低下により、過去最低を記録した。10業界中、建設に次ぐ低水準となった。

 建設は24.4で、同1.1ポイント悪化した。公共工事の減少や脱談合の加速、改正建築基準法、資材高などが影響、03年4月(24.3)以来、5年4カ月ぶりの水準に悪化した。

 製造は32.4で、同0.5ポイント悪化した。サブプライム問題による外需の減速や原材料価格の高騰で、03年6月(32.1)以来、5年2カ月ぶりの低水準となった。

 小売は28.0で、同0.3ポイント悪化した。生活必需品などの物価高と政策不信により家計の節約志向が強まり、03年4月(27.7)以来、5年4カ月ぶりの低水準となった。

 運輸・倉庫は29.8で、同0.2ポイント改善した。海運は一部好調だが、燃料費が上昇する中、自動車運送を中心に厳しい状況が続き、低水準が続いた。

 地域別では南関東が32.0で、同1.3ポイント減。10地域中、悪化幅が最も大きかった。このほか東海は31.7で、同0.6ポイント減。近畿は31.2で、同0.7ポイント減。景気回復をけん引してきた都市圏の悪化に歯止めがかからない。

 東北は26.7で、同0.3ポイント増。6カ月ぶりに改善した。宮城県における底堅い建設需要や、岩手・宮城内陸地震の復興需要などが影響した。



リョケン、新潟・ホテル小柳で旅館大学セミナー


 コンサルタントのリョケンは9月9、10日、新潟県湯田上温泉のホテル小柳で今年2回目、通算140回目の「旅館大学セミナー」を開いた。会場となったホテル小柳の野澤幸司社長(写真)が「現場主義を活かした経営戦略」と題して講演したほか、旅館の若手経営者4氏が「集客対策あの手この手」と題してパネルディスカッションを行った。

 ホテル小柳は昨年、創業95周年を迎えた客室65室、収容350人の旅館。県内客を中心とした宿泊宴会需要に対応した料理企画とサービスで多くのリピーターを得ている。昨年7月には顧客の個人化に対応して食事どころ「味彩厨房ゆごや」をオープン。夕食のほかランチ営業も展開し、集客に実績を上げている。

 講演で野澤氏は、同館の野澤隆義専務、リョケンの福地紀之本部長とともに自館の経営戦略と設備投資の概要を説明。「料理展開による直(予約)対策の強化が必要」との認識で料理プランに力を入れ、「四大味覚会席」と題する宿泊プランや、温泉入浴とランチを合わせた「温泉deランチ」プランを展開。ランチが予想以上の売り上げを上げているほか、宿泊客ひとりあたりの飲料売り上げが食事どころオープン前に比べて上昇しているなどの実績を披露した。

 パネルディスカッションは菅野豊臣・ホテル華の湯(磐梯熱海温泉)常務、谷口徹・扇芳閣(鳥羽)専務、利光伸彦・大阪屋ひいなの湯(加太淡島温泉)専務、今津一也・ホテル金波楼(城崎日和山温泉)取締役が登壇。セールス活動、直販対策、旅行社対策、インターネット販売への取り組みなど、集客力を高めるために自館が行っている事例を説明した。



JTB商事が経営セミナー、旅館経営者ら83人が出席
風のテラスKUKUNAの宮下明壽社長


 JTB商事(小川幸作社長)は12日、山梨県河口湖温泉「風のテラスKUKUNA」で「旅館ホテル経営セミナー」を開いた。関東、甲信越、中部を中心に旅館経営者ら83人が出席した。

 小川社長は「JTB商事の07年度売上高約370億円のうち230億円は、建装・コンサルティング部門と旅館ホテル向け商事販売部門。百貨店やゼネコンから人をスカウトして一級建築士を4人そろえるなど、いま特に力を入れている」とあいさつ。「この分野をさらに強化して売上高を500億円程度まで伸ばしたい」と話した。

 基調講演「2010年の大海原を目指して・暴風雨の季節を乗り越える旅館経営」の中で、松阪健・西武文理大学教授は、「すかいらーくは1980年代の絶頂期を経て、今は経営不振に陥っている。あのセブンイレブンもフランチャイズ店オーナーの高齢化やコンビニ店舗の過当競争で、1店舗あたりの1日平均売上高がかつての70〜80万円から55万円にまで落ち込んでいる」と指摘。「一部の外食産業やフランチャイズビジネスは『利は元にあり』の発想で標準化と効率化ばかりを追求してきた結果こうなった。同様の発想で異業種からの旅館進出組が業績を伸ばしているが、果たして今後はどうか。バイキング形式のローコスト旅館は、いずれスーパー銭湯などの温浴施設に食われてしまうのではないか」と苦言を呈した。その上で「本来は『利は売りにあり』だ。2010年は『価格』ではなく『価値』を提供したものだけが勝ち残る時代になるだろう」と締めくくった。

 セミナー会場となった、風のテラスKUKUNAの宮下明壽社長は、JTB商事と二人三脚で行ってきた施設投資の概要を披露した。

 90年に箱根富士屋ホテルに入社後、米国留学を経て、ハワイ州マウイ島のリッツカールトン・カパルアに勤務していた宮下氏は95年に帰国。実家の河口湖第一ホテルに入社し、01年に社長に就任。修学旅行も受けていた典型的な団体旅館を、富士山を望む河口湖畔という立地と雰囲気を生かし、ハワイをコンセプトにしたリゾート旅館に変身させた。

 河口湖第一ホテルという祖父母の代から50年間使っていた屋号も変えた。宿名にハワイ語で「日の光」を意味する「KUKUNA」を入れた。

 04年2月からJTB商事と構想を練り始め、1年間の休業、工事期間後、06年11月に新装開業した。

 中央館(本館)後背地のがけを削って、最上階に露天風呂付き大浴場を持つ展望館を新築。テラス風呂付き客室14室を設けた。本館の改修は新たにテラスを増築したほかは、必要最低限にとどめた。総工費は15億円で、設計費、装備品なども含めた総事業費は18億円。

 開業約2年のこれまで実績は、客室稼働率が1年目で70%、2年目で75%。定員稼働率は1年目が43%、2年目が46%。JTBの宿泊者アンケートの点数は、旧河口湖第一ホテル時代の75点から89点まで上がった。

 1泊2食で1万2500円だった平均宿泊単価は、1年目に1万9000円、2年目に1万9500円へ上昇。平均総消費単価は2万円超となった。

 同ホテルを担当したJTB商事の野口弘之・建装コンサルタントは「グランドオープンによる宿全体のイメージアップで、集客力が強まり、投資を最小限に抑えた中央館の平均宿泊単価が8千円上がった」と投資効率の高さを強調した。

▲ページトップへ
週刊 観光経済新聞
観光業界トップメディア
観光に専門特化
観光立国を推進
JAPAN Endless Discovery
個人情報著作権等ご購読広告掲載お問い合わせ

写真、見出し、記事など全てのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます。著作権・著作隣接権は観光経済新聞社に帰属します。
Copyright (c) 1999ー2017 Kankokeizai News Corporation
All Rights Reserved